とてんから
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短歌を詠むと心が落ち着きます。セリフ的な言い回しや大喜利のテイストなども取り入れて遊んでいます。たまに連作(または飛び飛びの連作)で「ストーリー短歌」みたいな駄作も滑らせています。日々の小さな体験が「パッと歌になる瞬間」が好きです

夜更けて寒さで固まるヤモリ君 手で温めてのっそり帰り
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赤茶けた線路に揺れるにらの花 場所を選ばぬ花火のようで
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今日も来る?「遅刻してまで来るオレは偉いのかも」とニヤる同僚
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軽くても重くてもダメ「愛と歌」心を掴むって難しいなぁ
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五首詠んで時間を見たら三十分もっと推敲するべきだったか
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真剣に働く者よ盾を持て!余計な横やり弾き飛ばさん
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理不尽な物言いする子を受け流す 仏の顔も三度までだが
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人生の最大の謎は我にあり再現できない武勇伝とか
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ストレスで景色の色が消えていく気持ちが少しわかったような
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健診の数値をついつい報告す話せる相手がいる有り難さ
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推しアニメ他人ひとに勧めて手応えなし なのに「観たよ」と嬉しい知らせ
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脳内の多くの扉に立つ門番「開けてほしい」で開くわけもなく
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暗雲が心の空を覆ってもゆっくりゆっくり回復するさ
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雨に濡れわが身ひとつの雨宿り芽吹く蕾の季節待ち侘び
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優しさに救いを求めて沈む日々いつかを夢見て彷徨いながら
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苦しみはおのれの膿からやって来る出し切れまだだ何とか耐えろ
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個室から白き手招きまた一人おぶさる便座「サボろ」とささや
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一瞬の景色の中に文字がある繋がれ繋がれ頭の中で
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へその緒があった頃から動いてるドックンドックン命の時計
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G捕え殺生できぬこの頃は箱をガムテでぐるぐる巻きで
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僕が見た景色をここへ描き写す風と匂いも送れるのかな?
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夏尽きる秋へのバトンあと少し!落としちゃダメだ受け取ってくれ!
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ふと見たら手相がちょっと変わってる何か知らんがワクワクするぜ
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怒りって心を荒地にしちゃうから新しい種また蒔かなくちゃ
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鬼ひとり生かさず殺さず殺させず会社の利益に勝るものなし
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何ゆゑに愚かな指摘で噛みつくかおのれの仕事の穴も見えずに
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職場では礼には礼が大切でニコニコしてれば鬼でもいいのに
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息をして協力し合って生きていく強力だよね文殊もんじゅの知恵って
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ここへ来て心は味方になったんだ脳と体はまだなんだけど
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ここでなら軽食みたいな歌もよき和食のコースは晴れの舞台で
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