満月しじま
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 二〇一一年より冠句をたしなんでおります。
 その数年後からは短歌も浮かべば書きとめており、この度そちらも公開することにいたしました。
「満月」は「みづき」と読みます。
 至らない点が多々あるかと存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。

「不倫などよくある話。そうだよね、だけど許せるわけないじゃない」
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逃げ道はどこにもなくてキリキリと絞められている我の細首
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さびしくはないか、桜(二〇二一年三月 コロナ禍)よ 静寂に包まれている二回目の春
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名を呼べば咲きみだれる花のいまだ名を与えられていないつぼみ
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願わくばスピーカーより聞こえくる声に吾の名を呼ばれたき春
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便箋のひとつで終わる恋ありて春はしずかな湿りを孕む
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人生が物語ならば君、それに音楽をつけたくはないか
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なにもかも春は輪郭やわらかく雨さえ愛のように思えて
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「玉ねぎがしみただけだよ。大丈夫、つらくて泣いてるんじゃないから」
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菜箸で黄身と白身をかきまぜる 君に問いたい不倫の理由
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傷を抱き疲弊せし吾を今やっと泣かせてくれた鮭の塩焼
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寒いなら私の熱をあげるからだからひとりで震えないでよ
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届かぬと知るも紡いだその詩が思わずこぼれ落ちてしまった
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関係が終わるときには体内でなにかの音が響く気がする
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その方はいつも心に燃え盛る炎を抱いて生きていました
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「生きているうちに忘れることなんてできるでしょうか。いえ、できません」
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かなしみの波に溺れてしまいそう縺れた糸のほどかれぬまま
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風船に吹きこむものが息でなく愛であったらよかったのにね
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なにもかもなかったことにしたくなる秋夜はそばにいてくれないか
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決別の語を吐く僕と泣く君の間で香るキリマンジャロは
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死ぬことを恐れるように我想う あなたがほしいあなたがほしい
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三時間待っていたのに「今さっき来たばっかり」と言えるのが恋
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ふと風に秋を感じることがあり秘密の恋を抱えなおすの
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「どうしても忘れることができません。忘れた方がよいのでしょうが」
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燃え盛る焔を抱いているのです 泣いても消えぬほどの焔を
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「さよなら」の言葉ひとつで俺達の話を終わりにしないでくれ
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八月に三十二日目があれば想いは君に届いていたか
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またひとつあなたに逢えぬ日を重ね行き合ひの空のもとを歩く
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しあわせは決して怖くないものとわかってほしい八月十日
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ひまわりはひまわりですか 本当にそのひまわりはひまわりですか
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