満月しじま
0
7
投稿数
220

 二〇一一年より冠句をたしなんでおります。
 その数年後からは短歌も浮かべば書きとめており、この度そちらも公開することにいたしました。
「満月」は「みづき」と読みます。
 至らない点が多々あるかと存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。

一輪の花をガラスに閉じこめて私の書架のまなかに飾る
1
君からの返事来ぬまま膝を抱く十七つ目の月を見つめて
2
春風に桜に雲雀おぼろ月 吾だけを雪に置き去りにして
0
待つことがつらいだなんて待つことが許されぬ我よりつらくない
1
待つことを許されている人がいてクリスマスなど滅んでしまえ
1
純白のドレス着ていた木蓮がひとり裸でたたずむ二月
3
雨止んで澄みきる青の空の下きらめいているバラの一輪
0
ねぇ花よ明日はステキな男性に逢えるだろうか逢えぬだろうか
0
強引に染めあげたのは君でした今は自ら染まる大空
0
真っ青に色づいていた吾のこころ塗り替えられてあか、君の紅
3