Utakata
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化石
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いったいどういうことなんだ?
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来た道が失せても泣いたりしないのだ 夢の中では常識だから
1
本文を読み切る前に脚注の数に辟易 生きるは昏い
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まず名前次に立場の表明を 天使の踠き清く賢く
1
画家みたい死後に初めて価値が付く炎の色はさながらロココ
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躊躇いに気づけるほどの聡さならけんけんぱして離れるが吉
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撥水の頬はさながら雨合羽 滑稽なほど弾かれる粒
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紙袋お付けしますか ホトボリがまだ熱いので、有料ですが
1
諦めに気づいてくれとは言わないし一昨日買った桃もあげるし
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胃の中で大海知らず溶かされる 会話途中で飲んだどうぶつ
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着ぐるみに気をつかうときの笑い方成長しても治らなかった
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耳寝せた君が慌てて横切ったとんびがひゅるり啼きつるらむと
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天候が崩れた日だけの特産品 ぐっすり眠る古い巻貝
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金色に鈍く
目
(
まなこ
)
は反射するどうか教えて鱗の色を
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暗闇に梯子を下ろす 足元は扁桃体であれは眼窩野
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蜂蜜を舐めて胡蝶を演じますですから早く目を醒まさせて
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大惨事 原因はあの脇役の気弱な男 あれも私だ
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耳鳴りに腐れ茸の崩れ落つ音を聴いたよ 世は儚いね
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此処でない何処かの希求と渇望は驟雨の如く形を持たず
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どうしよう浸透圧に耐え兼ねて世界と己 統合したら
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浴槽で目蓋を下ろして馳せるのはさも得意げなカラカラの顔
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考えの根もとの横のわき道におまえがぢっと息づいている
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願いごと:貴方みたいになりたい の活断層がずれては呻く
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宙ぶらり半端に浮いた恨みごと 甘く煮てからお昼に食べる
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願わくは線香花火として生きて閃光として散る一生を
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後ろにはきっと感性の泉があると思って正気を保つ
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「そんなのじゃ来世も人に生まれるよ」「それだけは嫌、二度としません」
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乗り過ごし一人で駅に残されて終幕あとの寂しさ覚ゆ
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あのころは一緒に行けると信じてた 気球の旅へ 緞帳越えて
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わたくしは少し休憩いたします二階から茶葉はらはらはらと
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詩と道化、知ってるものはそれだけのつむじで枝にくっつく私
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