Utakata
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化石
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いったいどういうことなんだ?
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思い出の触ると抉れていく部分 指ですくってスープに入れる
5
泣かないでいられた日には水を汲む形の両手に乗るエトピリカ
6
音楽で図形で思考の断片で(やっぱ違うな)救いの擬き
5
ビッシリと背中の裏に張り付いた黒を爪で剥がすような朝
3
ともだちは鏡の中に住んでいる 逆から読むとわたしの名前
5
帰ったら二度とはここに来れないよ 「うん」と迷わず笑う羨望
5
額縁は絶対金色にしたいの 中は暗いし手を繋ごうね
3
寂しさを感じるときは三人称視点の俺が見下ろしている
7
ミニジョウロ見よう見まねで水をやる自分の芝はいつも透明
7
今回は見なかったことにしておくれ いずれはラメを仕込んでおくよ
5
反転を強く望んでいる人はあちら側にもいるのだろうか
5
手と脚に星の平行四辺形 それを解けないまじないとする
4
例えばさ真っ赤に塗るとかしないと糸は永劫垂れてはこない
4
柔らかな試行錯誤というよりは一筆書きと全てを消去
4
骨壷を奪ってチャリのカゴに乗せ ねえ見てあれが君の家だよ
3
恥ずかしいことではないと微笑まれそれが恥ずべきことと知るとき
10
穏やかな海には船を浮かべよう 慣れた頬には傾いた笑み
3
きっとどこかで足を踏み外しなんにもなくてなにかが違う
3
挨拶におでこを軽く合わせると額を挟む三角の耳
3
目が合った 星も私を見つめてた ちょうちょはいまだ捕まえられぬ
5
雪が散るスノードームを切り取って眠りの中で百ループ見る
4
鳥みたい!重力もまるでないみたい! もう遅いよと囁く天使
4
さみしさは鈍い記憶の奥底で揺り起こされた懐かしい音
8
透明な器を作り日々の中ひしゃげたそれを荼毘に付しては
5
流水がお湯になるのを待ちながら小さい頃は神様がいて
4
野良猫は意外さのためそこにいる 景色に突如まろやかな点
9
もう二度と惨めだなんて言わないでカーテンの波ずっと眩しい
6
蹲
(
うずくま
)
り肚の内にはあの時の正しい方の自分が爆ぜる
3
ありがとう悲しくなんてないんだよもしも私が人間ならば
2
半身を別人にしてお互いがお互いだけの
唯一
(
ゆいつ
)
の味方
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