Utakata
登録
Login
化石
フォロー
0
フォロワー
17
投稿数
260
いったいどういうことなんだ?
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
…
次 ›
最後 »
流水がお湯になるのを待ちながら小さい頃は神様がいて
4
野良猫は意外さのためそこにいる 景色に突如まろやかな点
9
もう二度と惨めだなんて言わないでカーテンの波ずっと眩しい
6
蹲
(
うずくま
)
り肚の内にはあの時の正しい方の自分が爆ぜる
3
ありがとう悲しくなんてないんだよもしも私が人間ならば
2
半身を別人にしてお互いがお互いだけの
唯一
(
ゆいつ
)
の味方
3
かつてなき最高音の耳鳴りが脳を
弄
(
まさぐ
)
り模す女の手
5
今はもう朽ちた翼の幻痛が悪天候にぐしゃりと歪む
4
そうやって両手を取って回ったら僕の世界はただ君ばかり
4
許される気持ちを教えられたいの?いいよ飲んでも赤い液体
1
剥がされた皮膚は羽化した蝶に似て守られることを前提とする
2
「もっと見る」押してみないと見えません 怨嗟も海に靡いた髪も
4
どうですか歌はお気に召しましたか 世界と同時だと幸いだ
2
届かない言葉を胸に眠るより涙の意味を探して生きる
6
どきどきは「動悸」が由来の言葉だと思い至った夏の日ぐらり
5
一色で己を解って欲しいなど
三千年
(
みちとせ
)
生きてお言いになって
5
極彩のロングショットの合間には染み出してきたあの日の陰り
3
蓋を閉めないといけない夜だった もう日が昇ることのない丘
4
窓の枠越えたならさあ愛の国 好きや嫌いは飴とおんなじ
3
出かかった言葉は息にすらなれず瞳を少し回して果てる
1
いつのまにあなたは夢のなかのひと 褪せゆくものは色だけでよい
3
心臓に白いフリルを縫い付ける 汚れた羽根はちぎって捨てる
17
呼ばれたらいつでも側に走るのに 許されたならすぐに泣くのに
5
上知らず下を見ずには生きられぬ溜息ひとつ色は紫
6
どうですか 前より上手くなったでしょ 息継ぎ漏れて散らばる
泡
(
あぶく
)
2
永遠は記憶の中で息をする もうじき終わる冷たい夜更け
3
切先が通って緑の花の
印
(
いん
)
たしかに私ときめいていた
1
特別に招待状をあげましょう「みんな」に入れなかった君に
5
息せききって周りは見ない呼吸だけ星が落ちたら弾けちゃうから
2
舌の上甘く転がる風邪薬 頭を撫でる子どもの私
2
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
…
次 ›
最後 »