化石
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いったいどういうことなんだ?

寂しさを感じるときは三人称視点の俺が見下ろしている
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ミニジョウロ見よう見まねで水をやる自分の芝はいつも透明
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今回は見なかったことにしておくれ いずれはラメを仕込んでおくよ
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反転を強く望んでいる人はあちら側にもいるのだろうか
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手と脚に星の平行四辺形 それを解けないまじないとする
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例えばさ真っ赤に塗るとかしないと糸は永劫垂れてはこない
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柔らかな試行錯誤というよりは一筆書きと全てを消去
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骨壷を奪ってチャリのカゴに乗せ ねえ見てあれが君の家だよ
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恥ずかしいことではないと微笑まれそれが恥ずべきことと知るとき
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穏やかな海には船を浮かべよう 慣れた頬には傾いた笑み
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きっとどこかで足を踏み外しなんにもなくてなにかが違う
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挨拶におでこを軽く合わせると額を挟む三角の耳
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目が合った 星も私を見つめてた ちょうちょはいまだ捕まえられぬ
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雪が散るスノードームを切り取って眠りの中で百ループ見る
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鳥みたい!重力もまるでないみたい! もう遅いよと囁く天使
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さみしさは鈍い記憶の奥底で揺り起こされた懐かしい音
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透明な器を作り日々の中ひしゃげたそれを荼毘に付しては
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流水がお湯になるのを待ちながら小さい頃は神様がいて
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野良猫は意外さのためそこにいる 景色に突如まろやかな点
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もう二度と惨めだなんて言わないでカーテンの波ずっと眩しい
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うずくまり肚の内にはあの時の正しい方の自分が爆ぜる
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ありがとう悲しくなんてないんだよもしも私が人間ならば
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半身を別人にしてお互いがお互いだけの唯一ゆいつの味方
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かつてなき最高音の耳鳴りが脳をまさぐり模す女の手
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今はもう朽ちた翼の幻痛が悪天候にぐしゃりと歪む
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そうやって両手を取って回ったら僕の世界はただ君ばかり
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許される気持ちを教えられたいの?いいよ飲んでも赤い液体
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剥がされた皮膚は羽化した蝶に似て守られることを前提とする
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「もっと見る」押してみないと見えません 怨嗟も海に靡いた髪も
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どうですか歌はお気に召しましたか 世界と同時だと幸いだ
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