Utakata
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化石
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いったいどういうことなんだ?
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まだ僕はずっと聴いてるあの曲の“When I was”から抜け出せずいる
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踊る君 背中の羽は本物で草臥れさえも芸術だった
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生きていくためには足りぬ憎しみをぐつぐつ煮込み用意する鍋
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間に合っていない冬毛で膝の上 百年生きてあやかしになれ
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悲しみが光って溶けていく様はまさに愛だと形容できる
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熱あるね休んじゃおうか 前髪を乱した手すら全てまぼろし
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紛らわす手段をいくつも知りました、失くす手段はわからないまま
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現世
(
うつつよ
)
に煙が紛れて染みたよでちょいと御手手を繋いでほしい
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あのひとの髪の長さはいつのもの 夢から過去を検索してる
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抱きしめて浅い呼吸を繰り返す 呪いの影が寄せては引いて
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共感がほしいわけじゃなく適当に笑ってほしい事がらがある
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柔らかい物言いすれば騙される、そういうところが狡くかわいい
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身体からついに離れた後頭部 快適ですか俺と違って
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人間は「救われること」しかできぬ「救うこと」とはいつも幻
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そんなのは世界が滅びてから言え「お前がいればどこでも」などは
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白々と燃ゆる怒りが必要だ 水を汲み上げ全て飲み干す
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気の遠くなるほど長く細い管を抜けて穴はテープで塞ぐ
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最果てに何かがあるという夢を笑わず聞いてほしいだけです
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軋む音 聞こえぬふりで誤魔化そう 滲んだ夜は難易度が増す
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いつの日かうなじの辺りが裂けるはず よれた翼で空を飛ぶのだ
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迷わずに観客席を指さしたどこも舞台と知ってるきみを
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価値がないところが俺の意義であり、見出されると溶けて無くなり
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逍遥の主題奪った薔薇でさえ教えてくれぬ 自分の在り処
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板の上全てわかるのまた全てスポットライトの塵と踊るの
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心奥
(
しんおう
)
の毛細血管染み付いた何処の旅路白く煙りて
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来た道が失せても泣いたりしないのだ 夢の中では常識だから
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本文を読み切る前に脚注の数に辟易 生きるは昏い
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まず名前次に立場の表明を 天使の踠き清く賢く
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画家みたい死後に初めて価値が付く炎の色はさながらロココ
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躊躇いに気づけるほどの聡さならけんけんぱして離れるが吉
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