化石  フォロー 0 フォロワー 4 投稿数 142

いったいどういうことなんだ?

よもすがら言葉や音にとらわれて 中身溢れて輪郭溶かす 

絶対に音を立ててはいけないよ息を殺して見逃さないで 

白鍵の音でおまえが打楽器とわかる瞬間林檎が落ちる 

明け透けに「基本」を仮名で表記する奴の喧嘩はすぐに買うべき 

大袈裟に震えて脳も茹だるよう 変身させてザムザのように 

もう全部忘れたままにしたいので来たる展翅に腕を拡げて 

五拍子で弾けば七拍子で踊るとこが似た者同士だよね嫌だね 

初めてのDIYはガゼボだと決めているからあたしはパスで 

夜食には欠かせないもの 山菜と卵と肉と君の鼻歌 

もし僕がイワシに生まれていたならば つちから生えて夏眠を気取る 

三色の毛並みに投げかけた賛辞 また香箱に折り畳まれる 

土星から一寸拝借 ほらごらん 君のくせ毛にとびきり似合う 

貪欲なその人生に祝福を 世界を喰らい尽くせ骨まで 

額縁に収まらないと知ってからいっそう君の虜困った 

歌声も覚えてないのに手袋のざらつきだけがずっとこの手に 

気を抜くな 最大火力で向い撃て 弱点は黄土色の尾翼  

揺れた尾に恥に鰓の艶めきに目を瞠っては叫ぶ「マシェリ!」と 

諦めの上手いお前のことだからそのまばたきも愛しく見える 

金属の囁く声を織り交ぜた過去の結晶 偏光の檻 

寸分も狂わず射抜いて見せようか 君の頭上の恐れと果肉 

拝啓のすぐあと一行目に使う初めましてを言った声色  

「人間の心はどこにありますか?」胸を押さえた君を愛そう 

走りゆく君の睫毛の燦然と光る様真似びて星が有る 

唯一の我が希望こそニャアと鳴き丸く小さな牙を隠せし 

昨日から具合が悪いちょっとだけ 青い記憶で手がべたつくの 

頬杖も嘘もあなたがつくことで意味が生まれてまばゆく光る 

眠れない 右が窪んだ四角形 左が浮き出す三角の夢 

その鍵で全てを解き明かしてくれ 尾っぽにあるから失くさないだろ 

鼻先を掠めてはやし最上川 舌先三寸うわ言の妙 

この歌はお前とお前がその昔仄かに浮かべた笑みに捧ごう