赤月 宙
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(本当は 選ばれたくなどないんでしょ?) カップの底から 声が聞こえた
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君の持つ 秘めた火花に どうしても 惹かれちゃうんだ、羽虫だからさ
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シートとか ☆とか♥️とか 点数で 僕らは評価されたくなどない
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結局さ みんな時間がないんだよ たった三十一文字ぶんも
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さぁ歌え 小鳥や海や、青空も 歌っていれば 痛みも忘れる。
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くらい海の 底からもがき続けたら 掴めた、赤い、誰かのバトン
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呼ばれたか 望んだからか わからない わからないまま 今ここにいる。
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僕を幸せにしようとしないでよ (殺したいなら 話は別だが)
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化け物に なってこの町を出て行く 夢を見たんだ (夢じゃなかった)
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人に好かれたくないんだ、この僕は 「僕なんか」 いや、「人間なんかに」
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『人は第一印象が九割です』 ここまで読んで 血反吐を吐いた
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三日月の メイドが静かに提供す ヤミ伯爵の 惑星サンド
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泣きながら 背にのしかかる 怪物の 由来を君は 知ろうともせず
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〝君は君として為すべきことを為せ〞カーテンの裏に書いてあった。
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星として 輝く責務を果たそうと すればするほど 深くなる闇
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満月の夜に食らった悪夢らを 加工して売る 虹色の獏
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憎しみに 脳を焦がした者にだけ えがける歌と 呪いがあります
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僕たちが 世界を呪う ちょっとした きっかけだった、フルーツサンド
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このポニテ 根元から切り落としたい そう思ったの、ただそれだけよ
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僕のこの ひどい胃痛が止んだとき きっと君への 恋も潰える
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あのひとを 救うためには この闇に 僕は迷わず 飛び込まなくては
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「なんだ赤ずきんじゃないのか」 そう言って 僕を投げ捨て 帰る狼
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『感情は 人身事故の影響で 約10分の遅れとなります。』
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僕はただ 麦や野花を踏みつけてまで飛びたいと 思えないから
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〝叫び〞らを 吹き出す場所が 見当たらず 指からしかない、痛い、つらい
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わたしには こんなものしかないです、と オートミールを ざらざら降らす
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君がその 両手を振ってくれたから 僕はちいさな 鳥になれたよ
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卵白が 多く入った玉子焼き どっちが食べるって話じゃない?
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めくるのも 千切るのも嫌で カレンダーを 使いこなせた 試しがなくて
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〝かなしみに 墓をつくってやったのが この海なのさ〞 くらげは言った
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