Utakata
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赤月 宙
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グレーじゃない グレージュなのよ ねぇわかる グレーじゃなくて グレージュなのよ
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好きだよ、と 寄せる波間に曖昧に困ったように俯く君だ
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きょう、君は 〝神様〞の座を退いて ただのきれいな〝僕〞になった
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たくさんのきれいな音を引き連れて あなたは春といってしまった
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仕事よりあるいはそれと同じくらい 大事なひとが、出来たんでしょう
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もう僕はペンも握っていられない 飛び立てるのを夢見て眠る
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もう何処も行けない僕は靴下を一足買ってすこし微笑む
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夕焼けのシールでそっと封をする (きょうもきのうもきみに会いたい)
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もっといい男になるよという君の見てる誰かを僕は知らない
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ゴロゴロと頭の中で鳴る言葉 きっときれいな音色にします
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ピコン ともバイブも鳴らないケータイを 洗濯物の山に投げ込む
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『人』の字は支え合いだ というひとは 「上側にいる」 自覚すらなく
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両耳が桜前線より早く 紅く染まってしまう 三月
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先月の僕のGoogleフォトの中 君の眼鏡がおさまっている
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さみしいか 心細いか 君の手は いつもどこかを掴んでいるから
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眠る前 枕に落ちてきた歌は起きる頃には溶けてなくなる
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この色が鎮痛剤となるように願って頬へ叩く藤色
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鳥の絵の手さげ袋を褒められて 僕の心は羽ばたきはじめる
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ごめんなさい ごめんなさいと泣きながら お花畑に水を手向ける
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泣くことも怒ることすらままならぬ 屍体だらけの僕の胸中
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「母さんの手に似てきたね」 くしゃくしゃのぼくの手を取る母の口もと
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えぇ、マチコ 私、革命家になるの このボルドーのニットワンピで
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じゃあここで笑ってる君は誰なんだ いや、〝何〞なんだ 〝君〞はわらった
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〝ラ〞の音を聴かせてよ君の心臓の音を君の悲しみの音
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ペン先を 命を紙に刻み込む “どうして僕は、ここにいないの?”
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頼むから 見捨ててくれよ僕のこと 墓のなかまで付いて行けねえ
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焼け焦げるような思い とあの人の言ってた意味がわかる気がする
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少しだけ 貸してください 君の手を きっと必ず返しますから
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吐きそうな痛みとベッドにもぐりこむ 夜の王らは僕を殺さない
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あまりにも美しすぎて僕ごときではすくえない君の悲しみ
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