鈴猫
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投稿数
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君となら全てどうでもよかったの 今日のご飯も借りる映画も
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この「好き」は永久保証じゃなかったね、世間知らずだったの私
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「すき」がただ「こえ」にならずに「ねつ」を持つ 同じ分だけ離れていても
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君のこと知らない街で生きていく 「聞いて、ここには海がないのよ」
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もこもこと積乱雲を乗り越えて夏の向こうに行ける気がした
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誕生日、血液型も教えてね 占ったりはしたくないけど
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君のこと知ったかぶりをしていたの 顔と名前と生年月日
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ひらひらと金魚が踊るこの空もいつか日常になるのですか?
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「私には何もない」って言いながら膝を抱えて飲む発泡酒
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君の肩に触れる二人乗りさえも夢のまた夢このセカイでは
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私が私を愛せないから君も私を愛せない、知ってた
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外へ出よ僕を責め立てる蝉の声 知らない夏が始まっていた
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君のため焼いたケーキも変わらずに君が知らないところで死んだ
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「愛してよ」「相手を間違えています」「分かっているわ、練習台よ」
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この匂い纏う女のあざとさを教えられたからもう逃げない
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心の摩擦係数の求め方?見えないものの話をしよう
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どこにでもある名字だと言い聞かせ 君を感じるためのコンビニ
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この想い海へ投げるには汚くて そっと砂に混ぜておきました
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ぬるま湯に浸かっているのだろうかとぬるいシャワーを浴びてつぶやく
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しゃわしゃわと蝉の声で我に返る 挨拶もなく夏は来ていた
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ごめんね、目を離したら消えてしまう気がして君をここに埋めたの
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触れていて 抱きしめないで 分かってる 見えてないんだ、ほんとは何も
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「もう一度触れてください」、改札の声に物語を見てしまう
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あの道に咲く紫陽花も忘れてた ごめん、もうすぐ夏が始まる
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雨粒の音で掻き消せ、いなくなれ 「君がほんとに大好きでした」
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雨の夜に雨を詠むのは陳腐だと そんな感覚どこで買ったの
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ゼロになれ 真っ白になれ 今日の日が新たな君の生年月日
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結局さ、得体は知れていたんだよ。見ないフリが上手かっただけさ。
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「しにたい」と「だいすき」は1文字同じ きっとどこかでつながっている
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鮮やかな紅いリップを差したから少し優しくマスク重ねた
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