Utakata
登録
Login
サイトのご案内
鈴猫
フォロー
0
フォロワー
13
投稿数
606
« 最初
‹ 前
…
14
15
16
17
18
19
20
21
次 ›
最後 »
蝉時雨も突き刺すような夏の日が唸りを上げて立ち尽くしている
1
「人の言う」ことを「信じる」 あぁそうか 君は人ではなかったのかな
1
どろどろと溶けるのならばとろとろと溶けたい 君は分からないかもね
0
見渡せばどの星にも名は付いていて 君という星は何処にもいない
0
「馬鹿だね」と笑う貴方につられてた コーヒーよりも苦かったのに
1
夕日が私を抱えて飲み込んで濃い藍色の夜が始まる
2
表面をなぞって分かった気になって音も立てずに芯から朽ちる
0
「ごめんね」が夕方の風に溶けていく 涙まで連れていかないで
0
「好きです」はノイズ混じりで届かない 「悪くないよ」に殴られるだけ
0
この曲もあのお菓子もその映画も全部君を思い出す罠だ
0
日曜日 涼しい部屋の昼下がり うとうとしてる私は子猫
2
かき氷に差し込む匙を持つ手が緊張していた君を想う
1
「好き」だけじゃ三十一文字は長すぎてあれこれ色を重ねてしまう
1
今日からの君が織り成す物語 積ん読のまま死んでゆくのね
1
泣かないで?少し塩分過多なので飲み干しちゃうと怒られるんだ
0
振り返り また前を向き 思い出す ずっと生きてて私のここに
0
覚えてる?忘れたのならそれでいい、今日で捨てるわ 君も本音も
1
君となら全てどうでもよかったの 今日のご飯も借りる映画も
2
この「好き」は永久保証じゃなかったね、世間知らずだったの私
2
「すき」がただ「こえ」にならずに「ねつ」を持つ 同じ分だけ離れていても
1
君のこと知らない街で生きていく 「聞いて、ここには海がないのよ」
4
もこもこと積乱雲を乗り越えて夏の向こうに行ける気がした
1
誕生日、血液型も教えてね 占ったりはしたくないけど
0
君のこと知ったかぶりをしていたの 顔と名前と生年月日
1
ひらひらと金魚が踊るこの空もいつか日常になるのですか?
0
「私には何もない」って言いながら膝を抱えて飲む発泡酒
0
君の肩に触れる二人乗りさえも夢のまた夢この
国
(
セカイ
)
では
1
私が私を愛せないから君も私を愛せない、知ってた
0
外へ出よ
!
僕を責め立てる蝉の声 知らない夏が始まっていた
0
君のため焼いたケーキも変わらずに君が知らないところで死んだ
1
« 最初
‹ 前
…
14
15
16
17
18
19
20
21
次 ›
最後 »