Utakata
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葱ロマンティックロボット
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女の子にモテたいがためだけに短歌をやっています。お尻の大きいおねえさんは積極的に話しかけてください。
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台風に連れ去られたい、連れ去って。台風一家に入れておくれよ。
2
手触りのいい布で作る目隠しで
帳
(
とばり
)
をおろす台風の夜
1
宵の口、死んだネズミを齧り待つ 台風がまた近付いてくる
1
100点中2点の夜に腐っても台風がまた近付いてくる
0
君の乗る電車に思い馳せ期待に増える吸い殻グラスの結露
0
畜生の如く素直に拗ねるとて三十路の夜には可愛げもなし
0
身の内を図像化しせる短歌にて頭の中の曼荼羅みせる
1
草をはむうさぎの口のせわしさに生きることの大変さを知る
2
揉み込んだボディスクラブ山猫軒知らぬふりして喰われようとも
0
種蒔けど芽吹くことなく我出でり 十万億土に花咲かす旅
1
五字七字の間に流れるせせらぎに
何人
(
なんぴと
)
が気付き 音聞いたのか
1
淡く匂う会わずの時を吾はあわみ泡と消えれば哀れ 身の錆
1
身の内を
三十一文字
(
みそひともじ
)
に暴かれて
誰
(
た
)
その記憶が口をこぼれる
4
俺だけが後ろ歩きで八月に取り残される九月一日
2
ちんぽこの 後れ毛撫でる昼過ぎの蝉鳴き疲れる夏の眼差し
1
赤き血が流れるなどは信じられぬ 見つめる手首枯れた梅の木
2
こんな世は生きていたってしょうがないト思いながらも夕飯を喰う
3
「感触が鶏肉みたい」大笑い。ナイフに伝わる命の手触り
0
反射する君の眼の中に自分では見えない場所のほくろを見る
2
梁の無いこのアパートの一室に 今日も
夜
(
よ
)
が来る 明日も
夜
(
よ
)
が来る
0
梁からのピンと張られた荒縄のような人生送りたく思う
1
星が好き、昼間はあれど見えぬから誰かを照らすほど光らぬから
0
乳飲み子の指折る度に泣き笑い大声で叫ぶ「骨粗鬆症!」
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水滴をなぞって遊ぶ湯船にはいつかの約束忘れた小指
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街灯に青く照らされ歩み止め落とした視線で見る薬指
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税金を君のためだけに使えたら 心の中で立てる中指
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浮ついたエレベーターに乗り込んで 七階押した人差し指
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iPhoneに気持ちを伝えてもらうべく画面の上をなぞる親指
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太陽が昇れば消える燐光は闇夜に光る紺色の泡
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紺色の夜の温度を感じては肩寄せ合って心地良し肌
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