Utakata
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葱ロマンティックロボット
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女の子にモテたいがためだけに短歌をやっています。お尻の大きいおねえさんは積極的に話しかけてください。
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乳呑み児の指折る音をアラームに 首をもたげる月曜の朝
0
床下に今夜も死んだ母の這う音が聞こえる安堵して眠る
2
ヒヒヒヒヒ……指名手配犯を見ました。自分で自分を通報してみる。
2
君といた頃伸びた爪を保管した瓶に詰まった甘い思い出
0
まだ溶けぬ罪の飴玉
口を刺す 二個目
(
チョロい女だ
)
を入れるあなたにすがる
1
君に送る 愛のキャンディー並べながら もう殴らないと君に誓うよ
(
嘘です!この男は嘘をついています!いつだってそう言うのです!
)
4
刃
(
は
)
の切れ味、それと自分は信じられる 不確かな世のすべての
幻
(
まぼろし
)
0
キツネ目の女の
腸
(
わた
)
を切り裂いたナイフの
刃
(
やいば
)
はもう温かい
0
赤ん坊のおでこをナイフで一掻きし 垂れる血舐める妄想をする
0
俺が死ぬとこから始まるドラマ見たさ故に定める生きる目標
1
タレントの戦争批判をテレビ越しに見る人殺しの目に映る地獄
1
日
の射
(
座
)
さぬ
(
敷
)
座敷牢には虫虫の声聞き描いた夏の
絵日
(
牢
)
記
0
この納屋にも九度目の夏の塵積もる 兄の名残の
梁
(
はり
)
の縄あと
0
納屋に籠もり 兄の名残に安堵する 塵積もりゆく
梁
(
はり
)
の縄あと
2
乾く血のこび付くテレビに 膝かかえ世界の野山に見惚れる夜
0
誰の胃で 溶けるる体 腕 頭 足 肉の中にわたしをみつけて
0
あの夏に誰捕まえたカミキリムシ ギチギチ言った声が怖くて
2
油虫
(
おはよう!日に焼けたその横顔に笑顔 海には誰と行ったの
)
2
厭世
(
肌を焼くコンクリートの照り返し 玉の汗落つ夜の亡骸
)
5
汗涙垢や蝉コの怨嗟節 じっちゃも
若衆
(
わかしゅ
)
も染みる畳目
1
地に伏した柔らかい穴や油蝉 生意気に鳴く
涯
(
はて
)
の野山
0
土に伏しじっとり濡るる油蝉 見下ろす顔の笑み気付かぬる
0
ニンゲンは柔らかい穴のなり損ない こんにちはホホホ……愛想笑いで
0
馬手弓手 かすかに軋む荒縄の 音が教える命の手触り
0
扇風機の鼓動をたよりに
明日
(
あす
)
を待つ 夜の鏡のように不幸
0
手をつなぎ 飛び込む南の海に泳ぐ ウバザメの口は天国の門
0
怒鳴りつけ キツネの顔になる夜に かすかに聞こえるいずこの遠雷
2
キツネ目の見知らぬ女がまた一人 すれ違いざま またね と言った
1
キツネ目の女が二人居並んで 交差点からこっちを見ている
1
俺とよくよく似たヒトが路地裏で 倒れて動かぬ赤黒い沼
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