Utakata
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葱ロマンティックロボット
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女の子にモテたいがためだけに短歌をやっています。お尻の大きいおねえさんは積極的に話しかけてください。
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片足に引っ掛けられた下着ゆれ揺れにあわせてサルサを踊る
3
大雨の降る日の川が突然に見たいとはだかの君言いし夜
1
照準が満員電車でゆれていても乱射しちゃうぜ恋とマシンガン
0
ごちゃごちゃのカバンの中の桃の
香
(
か
)
のハンドクリームつけてにぎる手
3
君の横でストッキングの伝線がパンデミックよタクシーが揺れる
0
リュウグウノツカイのごとし快速よキラキラひかるパンプスの先
3
パンプスで花びら踏まず帰路ひとりけれど毎朝わくわくすんだよ
3
快速がゴォオと走り最初の日見上げた夜をぼくは忘れない
2
ふるさとの訛りなつかし停車場よストリートビューでそを歩きゆく
3
打ち
棄
(
す
)
てた死体のような
枕木
(
まくらぎ
)
の上をオォイと走る快速
2
横たわる線路が無数の枕木で無数の夢を並行にみる
9
ああ今日は火曜日だから人類の恋心に火をつけたりしよう
0
カーテンのふくらみを見る君の目は風の形を見るのに最適
1
そばかすの一つ一つをつなげたら君のは星座ができる気がする
3
スキップでハローワークにかよう
路
(
じ
)
の
四十二
(
しじゅうに
)
歳よ靴の傷らよ
0
お芝居のフィナーレみたいな夏の日に
吾
(
あ
)
は産まれたとまた母は言い
0
チャーハンのチャーの部分が好きだからつくってと言う君の横顔
1
チャーハンが見し鉄鍋を振るう腕きのう吾が肩炊く腕見し吾
0
夜食にはチーズの直方体並べその銀の右はじから食べる
0
サーモンのムニエルがさめぬ距離に住む妄想しつつ箸で身ほぐす
2
布一枚ヴェイルに包まれ朝
発
(
た
)
つを
厳
(
おごそ
)
かに待つうめぼしおにぎり
0
パンプスで濡れた道路に
散
(
ち
)
り
散
(
ぢ
)
りの花びらよけてひとり帰る
夜
(
よ
)
0
指先でシーツのしわをもてあそびふるさとの形つくりては消す
7
前歩く見知らぬ老婆のスピードで流れる歩道に夏きたるを知る
3
脱ぎ捨てたキャミソールが稲妻の形で床に落ち君眠りし
1
生牡蠣を噛んで君の
香
(
か
)
思いだしあわててあおるワインの
無味
(
むみ
)
なる
1
朝八時満員電車の幽霊に揺られて街に行くなり土曜
0
リュウグウノツカイになって泳ぎましたこがねの朝の満員電車
2
レッドブル片手に問題集にらむ小学生よ急行は走る
5
沖縄に行ったことはないけれど
春雨
(
しゅんう
)
の寒さに耐えられぬ夜
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