Utakata
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但馬吟
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きらいだった。ブラトップとか靴擦れとか、わたしみたいできらいだった。
7
いつかわたし、こころ一つで縫ってできた歌集をだすこと夢かもしれぬ。
6
家庭。家庭。その名憎しと研ぎし刃の刃先を向けるところなかりき
7
流れ往く雲を歌へば日々日々のつまらぬ心も流れ往くかな
9
「IQは20ちがうと意思疎通できないってさ。」 ニワトリうなずく
8
校舎裏 匂ひさぐりて寄りくれば虫食ひの葉の金木犀あり
11
あな臭し!オーデコロンをまとひたる女の軌跡に鼻をつまめり
4
あから
曳
(
ひ
)
く陽のやはらかき堤にて菓子
麺麭
(
パン
)
食
(
は
)
める少女さぶしも
10
思ひ出は、心の花の泳ぐやう。言葉の雲を縫ひつけるやう。
9
忘れゐし人の名を思ひ出だす時 借りし金のことも思ひ出だしき
7
心ありてわれに施しせし女の眉の太きを忘れずにゐる
6
それなりの日にそれなりの生活を志してはそれきりの日々
6
日々思ふ つまらぬ者はわれなるか、われを分からぬ人々なるかと
8
地球
(
ほし
)
を憂み バテンカイトスに眠りたる母のくやしさ 子は知らぬかも
3
在りし日のカルテンコオル 背を向けてぎたる爪弾く
象徴主義者
(
シンボリスト
)
よ
5
《春と修羅》──文字の漂ふ、花冷えに。文字の漂ふ、《春と修羅》とぞ
6
椎
(
しい
)
が木にころり、ころり。と
生
(
な
)
れる実を
食
(
は
)
める
鵥
(
かけす
)
が
頬
(
ほ
)
の黒きこと
10
夕餉すませ 風の吹きたる
家庭
(
いへには
)
にたははに実る柿は哀しも
5
幼きにかげおくりして並びたる
傍
(
かた
)
への影は今はあらぬか
10
はろはろに流れてゆきし白雲の数あるごとにわれは憧れむ
5
哀しびは氷雨の如く
畳
(
たた
)
なづくわが
柔膚
(
にきはだ
)
をふかく刺したり
4
千年の
鈍
(
なまくら
)
を研ぎて来し
槿
(
むくげ
)
が わが髄脳に
藍
(
らん
)
の
匕首
(
ひしゅ
)
さす
7
牧水のうたはやさしき 白妙の衣干すてふ家庭のごとし
7
わくらばにその一輪を据ゑおきて
去
(
い
)
にし人の名 知らまほしき
哉
(
かな
)
6
とこしへに眠らむ姫の黒檀か わが口付けに起きもせでゐる
6
われもわれで かの
白鳥
(
しらとり
)
の行く先を知らざりつゝもあくがれて
往
(
ゆ
)
く
6
1!2! ⋯ 1。とワンステップと後ずさりで、気づけばあたしラプンツェルなのね
5
本当に愛してゐたもの いつの間にか忘れてしまつて 花がくるしい!
4
陽ざかりの窓の向かふの古庭に人を待つやう百日紅ある
10
美
(
は
)
しき陽をあつめて
戦
(
そよ
)
ぐ花菖蒲に耳立てをれば
言問
(
ことと
)
ひもするか
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