Utakata
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但馬吟
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昼などよく自分がひどくちいさな羽虫のやうに感じる
6
「本買ふな」父の云ひして渡しける金で詩抄を買ひにけるかも
7
無駄遣ひせぬやうにとふ父の金で春夫詩抄を買ひにけるかも
5
おくれ毛のくはしく
顫
(
ふる
)
ふ
娘子
(
をとめご
)
の眺めつつをれば
千年
(
ちとせ
)
経ぬべき
9
維持費用に追はれてゐるてふふるさとの駅舎に響く
階段式昇降機
(
エスカレタ
)
の音
7
倦みごとを忘れさするがに妻と子と一軒家をし欲しくもあるかな
4
倦みごとを仕方なしにと割り切れる人間性を欲しくもあるかな
5
枇杷の木は高くなりけり秋の陽の澄める庭にて眺むる枇杷の木
7
車窓てふ銀幕ながれ、象徴のごとく南天しきり見つくる
7
目を閉ぢつ、ぱつと心に浮かぶもの黒き塊そつと目を開けぬ
4
牧水のうたの三首を口遊み君ゆくうみべ、かろく、素足で
9
円空のつくりたまひしみ仏を一つ二つ
三
(
み
)
つ
並
(
な
)
め拝みたし
7
病葉
(
わくらば
)
はその
生命
(
いのち
)
をば吸ふがごと黄なすかがやき、秋もぞ来るとふ
8
「悲しくてやりきれない」てふレコードを遺影に死なむわれさうしなむ
8
曇りせし夜の天蓋くだくごと少女が声は聞かくしよしも
5
かなしきは教養主義を掲げたる学友のもつ差別感情
4
新しきビルの建ちたる都会の日にゆめ変はるなと願ふふるさと
7
日記帳
(
ダイアリ
)
に天候書くべくカーテンを開けぬる昼の倒錯ぞかし
4
また一つしのびかねては歌ひつつ歌ひつつをらむ秋の夜長よ
9
秋の夜の読書ながびき紙面の
上
(
へ
)
にくろき魚の群れ泳ぐ見ぬ
8
少女子
(
をとめご
)
がねくたれ髪を
梳
(
と
)
かしたるあから曳く朝しづかなる朝
7
うち廻るメリイゴウランド馬たちは
夙
(
つと
)
陥落せし国よりか来けむ
8
万葉集いにしへびとの喜楽哀こころ沁みつつ読む万葉集
11
栴檀
(
せんだん
)
の散りにけるがに待ちわびて贈られし風鈴しきり鳴る
6
他人言
(
ひとごと
)
を繁み
事痛
(
こちた
)
み
懐
(
ふところ
)
に新調の刃ひとつ収めむ
6
われのみや人であらざる心地してゆゑもなかるに笑ひころげみる
5
わけもなく火遊びをせしわが後ろに警備員立ち微笑まずゐる
8
烏瓜みのる季節は何かなしに
蛇
(
じゃ
)
の出でむ野にひとり入りにける
5
吾
(
あ
)
の歌をよくぞ
嘲
(
わら
)
ひき、友人と教員と、鳩も全員殺す
6
白玉の瞳しんしん雪原の氷割れして
湖底
(
うなそこ
)
あらはる
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