Utakata
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但馬吟
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歌よめば吐瀉を吐き終へ床につくごとき安寧を心に感ず
8
酔ふことは頭の中に灰つもり払へど払へど中身なきぞかし
4
負け犬と自身を標榜せし歌に何の得あるや?唯の道化や?
6
肝心を
告
(
の
)
らずその
後
(
のち
)
はまほろばに君を求めむ幽霊とならむ
4
「もう、いいよ」かく云ひ云ひて一点の肝心なことは云はぬ歌あり
5
さ
丹頬
(
につら
)
ふ
少女
(
をとめ
)
ほろろに花恥ぢて
檜扇
(
ひあふぎ
)
かざし
小路
(
かうぢ
)
ゆくかも
5
喪失こそ美しい過程と思わぬか。友人説きぬ。われ頷きぬ。
9
薄暮れの天蓋うつす真鏡澄みて流るる浅川流る
10
花梨の香は、桃、梨、いづれに似つれども花梨の香なり。独特の香なり。
10
花梨黄なり。黄なる花梨をざくざくと割きて煮て詰めてジャムをつくりぬ
6
あから
曳
(
ひ
)
く朝日ふふみて
花櫚
(
かりん
)
なると黄なる実
欲
(
ほ
)
るに妻よびに
往
(
い
)
ぬ
6
わが心いつゆ何ゆゑ凍てにけむ つゆ思ひつかず風ぞ吹きたる
6
紅茶茶碗
(
ティカップ
)
ふたつ並むころあから曳く朝日ふふみて
花櫚
(
かりん
)
は黄なり
6
角障
(
つのさは
)
ふ
石
(
いは
)
に吹きつく風寒み浜が千鳥そしきり鳴くなる
10
劔太刀
(
つるぎたち
)
踏めど踏まねど
訪
(
と
)
はえこそ え伝はなへば我が死ぬましじ
6
公園の白き倉庫のらくがきは「オカマ星人市川参上」
5
流
(
なが
)
し髪ゆひして妹がつくりけむおさげ髪
美
(
は
)
しく朱牡丹の咲く
8
あかねさす
紫繻子
(
ぱあぷるさてん
)
にくるまりて王女の真似をす吾子、父は馬車
8
へいへいと時は過ぎぬるわが家に平安くづすごと郵便来ぬ
5
乳当てのすこし小さくなりぬてふ父には云はず母には云へり
6
吾子
(
あこ
)
ふたりいひつけ
守
(
も
)
りぬ室内で衣服たためり
平安
(
おだやか
)
な春
7
わが妻と
吾子
(
あこ
)
らがわれの健康を思ひやりして酒を呑ませず
9
さ
丹頬
(
につら
)
ふ
娘
(
をとめ
)
がまろき乳さらし乳当て干せるやをら春の日
7
湯あみのち
欄干
(
バルコン
)
出でし
娘子
(
をとめご
)
よ夜に浮かぶるけだもの、白き
8
新しきロウファーこつこつ音たてて女学生、駅ゆ出陣せるよ
8
鳳仙花
己
(
おれ
)
に死ねとし云ふがごと赤く咲きゐる赤く咲きゐる
5
人工の雲よりもまだ天然のガードレールの方が白い朝
6
口語文語交互に一つ二つ
三
(
み
)
つ歌つくりしてなべて破りぬ
7
歌よまむと歩けど何も浮かばなし。雨音聞きても何も浮かばなし。
8
思ふこと歌にせむとし思へども言葉少なきに辞書引き出でつ
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