Utakata
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馴染ませた孤独の匂いに振り切られ愛する意味が積もり積もった
10
あの夏の付箋のような恋心触れ合う度に離れていった
9
おもむろに隠した本意の数々を積み上げたとて君が見えない
9
暗がりの隙間風に預けた背中木々に囁く熱い滞留
4
東京の死んだ星々僕達を思い出したかのように輝く
4
滲み散る水性絵の具の息遣い黒のパレット白夜に流す
7
波及した月光の街に駆り出され扇のように届く橙
(
だいだい
)
8
重力に垂れ流されて揺れ動く振り子は私を見てはくれない
5
妙に来る明日に手の甲かざし待つ朝日の色が今日は違った
6
宙に舞う白の吐息の数々に行方が同じ二つがあった
11
街灯の明かりが鳴りを潜めると月を一人にさせぬ星空
10
ポケットに砕けた熱で錆びた午後氷になって跳ねる五芒星
8
鈍角の曲がり角で邂逅しそれから一度も忘れられない
10
ハリボテと知ったうえでも魅せられた日々は向こうに冴え渡りゆく
12
破滅さえ幸せになるそんな嘘信じた僕も馬鹿だったけど
4
恋人になりかけていた君が振る健気な手はこの世のすべて
4
雨の日も君の隣で歩けるとたちまち晴れてしまう秋の日
9
誰よりも名前を呼んでくれた人私はあなたのようでありたい
7
片耳で感じる音が全てだと思っていたのに違ったみたい
5
魂のキャッチボールに見えたので君との会話はいつも方舟
9
冬が好き夜の長さを知らなくて想う長さもまた知らなくて
12
真夏より熱い炎を帯びた夜蜜月の蝶遥かに遠く
5
太陽も勘づく僕の恋心夜の間に馳せた想いも
9
昨日見た夢の話をしていると夢より素敵な今に気づいた
10
道端で拾った愛の言葉でも大切にするあなたが好きだ
10
文字化けに潜んだ真意の鏡文字にわか雨には虹が似合う
7
永遠を感じた空に同化してあまねく恋の行方を見たい
5
冬なのに溶けてしまったアイスとかそれを忘れて過ごした二人
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空耳を嗅ぎ分け見つけた甘い夢一晩経てば包まれていく
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絵に描いた僕で過ごした夜があるその癖君の横には誰か
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