Utakata
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キラキラに見えてしまった夜だって君を愛する理由にならない
4
海鳥のさえずるままに満ちていく潮の気配にほとばしる影
10
明日よりも今日の朝日を希釈して冷めないままの曙が今
4
さざなみのさから始めるしりとりを君と海辺で夢想して午後
6
朧げに捉えた像と十年の月日をもって曇天晴れぬ
4
蒸し暑い夜に二人でコーラでも飲んでしまえばさらに暑いな
3
呟いた泡に蔓延る煙さえ君の一部だと思えば愛しい
3
残り火に薪をくべる度想う人花火に見えた幻想の夏
6
ふと君が僕に預けた落とし物故意でないとも言えないけれど
4
蜃気楼僕と君とをそう呼んだ青写真には不揃いな僕
4
蝉に午後来たる終わりに儚さをあてがうことの傲慢たるや
6
不躾に近頃殺処分された空虚なモノクロ日常の錆
5
三日月の裏側を知る人だって私の心の内を知らない
10
隅々のあまねく鳥の翼にも何処に行くかは分からぬもので
5
溶け出した氷の底に煌めきとその日暮らしの私の哲学
5
星になること夢見てる少年は雨が降る度涙を流す
5
諸々の事情はさておき好きな曲好きな本など探しにゆこう
8
歩く度自分が自分であることを定義している良き人生だ
8
貴方から貰ったものは何であれ世界のすべてに思えてならない
7
ビル街と東に見える山々に同じく月は光を浴びせる
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ゆくゆくは一つになれる気がしてた潰えた夢に慰めはなく
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淋しさを紛らすために少量のバケツの水を被る午後5時
7
雷で明るい空を眺めるも海を知らない一人の青年
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終わらない夜に響くは耳元の脈を打つただ一つの心音
6
あわよくば低迷したがる識字率ピテカントロプス憧れ走る
4
愛は水どんな形も許容して結果的には蒸発をする
7
総武線転がるペットボトルにも我が子のように接している彼
5
知らぬ間に更けてしまった夜一つ冴えない僕と雪の降る街
4
夜露から揺蕩う日々は逃避行土煙咲くあの生き仕草
6
夏が好き計らいもせず晴れの日も君と相合傘ができる
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