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投稿数
252
何もかも許してしまう朝焼けは心中さえも美談にし得る
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あと三度白波が来たら帰ろうか僕の知ってる白は君だけ
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まだ速いその速度ではゆくゆくは私もろとも貫く光
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恥ずべきは昨日までの過ちでなく明日に望んで押し出す今日だ
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悪を悪正義を正義と謳う間に明ける年あり喰らう空あり
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向こう側見えるくらいに透明な君を消さないために生きてる
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安らいだ遠くの紅あっけなく焚かれてたちまち見知らぬ顔を
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矮小な自我がとめどなく流れ出す果てには君の前にもきっと
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死を知らぬ猫はどこまでだって行く寂しくなってもどこまでも行く
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ひび割れた静寂だけが満ちているこの街の名を故郷と呼ぶ
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好きだから花の名前を覚えてる君が好きな花忘れてしまった
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経緯いきさつを定量的に当てはめて熟れることなくしぼむ夕暮れ
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真夜中に四往復するブランコの弧を描くような私でいたい
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肯定と否定を炙った夜のこと誰にも言えない君以外には
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明滅を生きがいとする街灯は新月ばかりを待ち侘びている
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めちゃくちゃになりたくなって飛び込んだ活字の海は温かかった
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爆ぜた春石の下に住む虫の数それ以上に死す思い出の数
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短歌とは孤独の一部をあてがって言霊にする営みである
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夜更けにもなっていないのに積もる雪悩める夜を隠してくれた
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明日には見えなくなった風見鶏正しさの性惑わす月夜
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西にあるたった一つの崩壊に気づいてもなお止まらぬ邦画
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地表にはろ過した水の数々が平気な顔して月日を流す
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地続きの一本道が好きなので写真が嫌いと仰る彼女
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消えていく溜め息の夜さざなみと情景描写に肩を並べて
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ほつれてた糸を伝った体温は喉元過ぎても熱さは忘れぬ
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コスモスに落とした恋を足早に育ててしまえば冬を忘れる
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とめどなく降り注ぐビル風に乗り明日を飛び越し一人になりたい
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何もない日々に共犯者が欲しいそんな動機があるとかないとか
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あの日々は私の夜凪に現れて光に満ちたそよ風のよう
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理解者の皮を燃やした越冬に新たな名前をつけてやりたい
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