Utakata
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Utakataには二〇二四年三月から参加。十七歳の愛犬、遂に逝ってしまいました😪 皆さまの短歌に日々励まされております。
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ふんわりとお
陽
(
ひ
)
さまの匂いに
包
(
くる
)
まれる 布団を干して今日は幸せ
33
里芋の葉っぱに転がる朝露で書いた短冊 七夕懐かし \羊の皮を被った山羊さまへ
18
寒がりは
早
(
はや
)
懐かしむ暑き夏 冷え込む朝に靴下を探す
28
いっそのことザーザー降りになってくれ 運動会に天気悩まし
27
無い
尻尾
(
しっぽ
)
一生懸命振る老犬 分かる分かるよあなたの気持ち
29
急ぎ旅なれどコスモス風に揺れ吾を迎える ふるさとは秋
34
老犬よ こんな時もあったのね ドアには
証
(
あかし
)
の
数多
(
あまた
)
の
爪痕
(
つめあと
)
38
Utakataの一首一首に心寄せ 想像巡らし読むのは楽し
41
お彼岸が近づいて来て
曼珠沙華
(
ヒガンバナ
)
今年も変わらず頭を出した
30
帰り際こっそり小遣いくれた
義母
(
はは
)
微笑む写真を今日も眺める
33
「受かったよ!」弾んだ声が忘られぬ 電話口に見た息子の笑顔\思い出
21
二十年ここで寝たんだこのベッド 嫁ぐ日近し涙あふれる\思い出
21
やっぱりね楽しさ倍増アンサンブル フルートの醍醐味仲間と味わう
22
「まだ読むの?」疲れた兄ちゃん逃げたいが 一歳あと追う「もういっかい!」
23
賑やかなさえずり声に見上げれば 豊作の柿でヒヨドリ宴会
32
かき氷味を覚えた一歳は 大きなあーんで兄の後追う
27
画面には笑顔溢れる
娘
(
こ
)
と孫が 心によぎる会えない寂しさ
23
颯爽と走る若者つい見とれ 背中を見送る私と老犬
25
早々
(
はやばや
)
と鳥は見つけた秋の味 庭に散らばる柿の食べかす
25
一歳が初めて言った
「パッパッパー」
(
アンパンマン
)
お熱の今日もしゃべり続ける
26
老犬
(
キミ
)
はもう聞こえてないのね雷が 逃げ回ってたあの頃懐かし
27
窓際で外に向かって最敬礼 思わず笑みがこぼれた
豆苗
(
とうみょう
)
20
寝ることが仕事の老犬昼時は しっかり目覚めてオヤツをねだる\体内時計?
23
歩けぬが可哀想とは言わないで
老犬
(
キミ
)
は大事な我が家の希望
27
ハッとした 能面のよう母の顔 もう一度見たいよ昔の笑顔
20
期せずして三度帰省のこの夏に 悲しみの中にも故郷は嬉し
32
ぎっくり腰これも気圧のイタズラか 台風一過そろりと散歩
22
蝉の声 嵐の前の静けさか 手持ちぶさたにシフォンケーキ焼く
20
知らせ受け
義兄
(
あに
)
の葬儀の準備する 近づく台風 不穏な朝に
25
朝起きて空見上げれば赤トンボ 信濃の朝はもう秋かしら
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