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Utakataには二〇二四年三月から参加。十六歳の愛犬がいます。                                      皆さまの短歌に日々励まされております。

発表会 一年続けた猛練習 あっさり流れる 選挙のために
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母の手を優しく引いてる 息子かな? 二人の姿 我に重なり
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運動会 上手にくるりと前回り ポーズも決まって にっこり五歳
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思わずに「うわー」と叫んだ 箱の中シダに包まれ松茸あらわる
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週末は息子が当番皿洗う 指図さしずはしないが平和の秘訣
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ふんわりとおさまの匂いにくるまれる 布団を干して今日は幸せ
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里芋の葉っぱに転がる朝露で書いた短冊 七夕懐かし \羊の皮を被った山羊さまへ
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寒がりははや懐かしむ暑き夏 冷え込む朝に靴下を探す
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いっそのことザーザー降りになってくれ 運動会に天気悩まし
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無い尻尾しっぽ一生懸命振る老犬 分かる分かるよあなたの気持ち
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急ぎ旅なれどコスモス風に揺れ吾を迎える ふるさとは秋
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老犬よ こんな時もあったのね ドアにはあかし数多あまた爪痕つめあと
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Utakataの一首一首に心寄せ 想像巡らし読むのは楽し
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お彼岸が近づいて来て曼珠沙華ヒガンバナ 今年も変わらず頭を出した
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帰り際こっそり小遣いくれた義母はは 微笑む写真を今日も眺める
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「受かったよ!」弾んだ声が忘られぬ 電話口に見た息子の笑顔\思い出
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二十年ここで寝たんだこのベッド 嫁ぐ日近し涙あふれる\思い出
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やっぱりね楽しさ倍増アンサンブル フルートの醍醐味仲間と味わう
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「まだ読むの?」疲れた兄ちゃん逃げたいが 一歳あと追う「もういっかい!」
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賑やかなさえずり声に見上げれば 豊作の柿でヒヨドリ宴会
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かき氷味を覚えた一歳は 大きなあーんで兄の後追う
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画面には笑顔溢れると孫が 心によぎる会えない寂しさ
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颯爽と走る若者つい見とれ 背中を見送る私と老犬
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早々はやばやと鳥は見つけた秋の味 庭に散らばる柿の食べかす
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一歳が初めて言った「パッパッパー」アンパンマン お熱の今日もしゃべり続ける
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老犬キミはもう聞こえてないのね雷が 逃げ回ってたあの頃懐かし
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窓際で外に向かって最敬礼 思わず笑みがこぼれた 豆苗とうみょう
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寝ることが仕事の老犬昼時は しっかり目覚めてオヤツをねだる\体内時計?
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歩けぬが可哀想とは言わないで 老犬キミは大事な我が家の希望
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ハッとした 能面のよう母の顔 もう一度見たいよ昔の笑顔
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