青山田歩歩
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令和六年 一月から始めました。
宜しくお願い致します。

御朱印を授かり戻る門前の 冬の名残りを雀ついばむ
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詠み人の 花鳥風月様々に 春光うららに うたかたに降る
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農夫言ふ 一月ひとつきたてばこの村は桃源郷になる いっぺん見て欲しと
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春のもや 森の濃淡薄れいて 流るる時間ときさへ ゆるり過ぎ往く
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一年で君はドラムの腕を上げ 未来の夢を真っ直ぐ語りぬ
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山を背にポツポツ灯る山桜 車窓を額に一幅の絵となり
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ひときた証の残る過疎の村 遺跡にするなと山鳥の啼く
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知らぬ地へ青春十八きっぷで旅出でて 駅そばすする 非日常楽し
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朝毎の三種の薬を友として 悩みは誰もと前向き歩く
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吾好きな お酒も旅も うたかたも 楽しく生きるタスクとするなり
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いろの無き 尖りし冬を見送りて まあるく優しパステルの春来る 
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時計の針戻してみたしあの頃に 多忙も充実 子育ての時期
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香気立ち春を覚うる沈丁花 木々の新芽も固さ緩めり
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撮り鉄のカメラの先を目で追へば リニモにジブリのラッピングあり
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とつとつと 震災を説く語りべの 東北の桜日本一美しと
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オオワシが風を掴みて舞ふ勇姿 この目て見たし流氷の地で
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ローカル列車 春の風景飛ばし行く デジャブ見る様な懐かし里山
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この雨を一つ越えれば春が来る 花の間に間に 桜のぼんぼり
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この時代 重く濃くまた理不尽に生きる刹那を AI上から語るな
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山合ひの 十二兼 と云ふ過疎の駅 三寒四温も鳥は羽膨らませ
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来る春の 山の息吹を確かめつ 木洩れ日の下 カタクリの花咲く
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気がつけば 短歌口調でぶつぶつと おもしろ可笑し 春待ちの午後
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君背負う 淡き空色ランドセル 夢と希望と たまの涙も
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恩送り 出来ているのか足りぬのか 彼岸の入りに 亡父母に問ひたし
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諏訪湖一周 歩きてワインのハーフ飲む やりたき事の一つをクリア
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初めてのワンマン列車にあたふたす 笑ってくれるな一人の遠足
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海沿ひに群生に咲く水仙の 風に揺らるる様の美し
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山裾に雪解けの水せせらぎて 細き一筋大河に流るる
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時としてヘタレな我は憧れる 貴女あなたの持ちたる喧嘩上等
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大楠の幹は雄々しく根を張りて 太古の歴史静かに語りぬ
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