ユニシロ
514
投稿数
277
一粒の塩を落とした水を飲む 我なる海に夏を伝える
61
夕焼けのサーモンピンク揺蕩たゆたって 昼と夜との儚い合間
50
校庭に響く歓声 子どもらは朝時から本気で遊ぶ
42
新月と満月ゆっくり行き来する あなたとわたしのこころの継ぎ目
40
18時半の夕空明るくて 人生全てを一瞬許す
59
ひそやかに小さな本棚組み立てる 幼子眠る土曜日の午後
46
芝生には立ち入り禁止のロープあり 輝く初夏の聖域のよに
40
誰だって誰かを失い生きていく 色んな後悔心に綴じて
54
シンプルな言葉で組んだ万華鏡 歌の理想を心に留め
41
UNIQLOの鏡で見れば私でも何処かにいそうな誰かになって
49
額買って子どもの描いた絵を飾る 夏が始まる今日を祝って立夏
43
ツツジ咲く 幼きわれが通り過ぐ 花をくわえて通学路往く
35
ゴーカート 君の最初のドライブは、僕の〝人生最高〟になる
56
ピーラーで薄く皮剥くアスパラの 緑と白と 春は此処にも
50
八重桜 共に過ごした年月が 古き団地に静かに咲いて
58
幼子は狭き我が家を駆け抜ける まだまだ寝ないと親から逃げて
40
ぽつぽつと落とすパン屑真似るよに 日々を歌って道標どうひょうにする
54
もう少しお昼寝しよう 午前見た桜の丘の夢でも見よう
42
春待ちの列車に揺られ僕たちは 良い日、悪い日、行ったり来たり
64
春嵐も過ぎゆき晴れの門出かな 澄むよに青い空よ続けよ 
46
卒業と入学のの春風は、こぶしの白い花を揺らして
46
イヤ、イヤ!と どこか得意気一歳半 言葉が気持ち運ぶを知って
42
亡くなりし犬のにほひの残る家 庭の白梅シラウメ今年も咲いて
56
子どもとの昼寝に勝るしあわせは 中々無くて家事は山積み
50
家人寝て、一人コトコト小豆炊く 静かな夜の季節を惜しみ
44
帰り道、雪に埋もれた路地裏は 何処とも知れぬ 白いまぼろし
41
落花生 投げては拾いまた投げて 吾子はよびこむ わがいえの春
42
一歳半 床に突っ伏し駄々こねて 小さな神様 にんげんになる
58
断乳に張り裂けるほど泣く吾子を 抱きしめる夜 卯の小晦日こつごもり
42
ブロッコリー トマトにみかん パン うどん 一歳児にも食の歳時記
45