さくらもち
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投稿数
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昔話おはなしに タヌキやきつね 常連で 僧侶にお化け 竜も飛ぶ
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スマホにて 子どもの頃に 親しんだ 「まんが日本昔話」視聴
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今宵また 熱が上がるの 恐ろしく 天然水みずを並べて 夜を迎ふる
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ベルマーク ついてる商品しなは 減ったけど 切り取りためて あの子に渡す
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熱あがり 看護師さんに 天然水みず頼む フットワークの 良さに感謝す
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出された物たべものは 残さず食べる 」この教え 捨て去ることが できさえしたら
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換気して せっせと窓をあけてたら 花粉飛来で 目鼻ぐちゃぐちゃ
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手元には ヨーカン三つ 飴五つ 菓子サバイバル 笑ひてしのぐ
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見にゆきし 緋寒桜の LINEくる ベッドの上から 感謝を返信おく
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蕗の薹薄黄緑うすきみどりの 衣着て 吾を待つかな 如月の空
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丁寧な 仕事の出来は 心打つ 手抜きせぬ技 病棟の朝
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病院に季節彩る花はなく借景の如く山際立ちぬ
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枯れ枝の 如き足して 真っ白で 九十歳も 歩行訓練
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ゆっくりと 寝ていられない 自主練の 進み具合を 見に来る担当医いし
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初オペの 恐怖にかられ 繰り返し推敲した短歌うた おさまりが良い
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人生の 初オペ恐れ 心ふさぐ うたかた開いて 気持ち静める
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早春はるくれば アクのあるもの 口にして 毒を流した 昔の教え
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朝五時の 暗闇の中 看護師は 静かにそっと 血液 を採りていく
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大人さえ 会釈の習慣ならい 忘れたが 幼き会釈に 心洗わる
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会場に 朗々たる声 響きたる ぎんじるひとが 潔く見ゆ
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下駄箱に 綺麗な草履 並びたる 初吟会の 心意気 見えん
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新年は 災禍あいつぎ 声もなし 流るる涙 止まることなし
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あでやかな 熟女五人の 初吟心はなやぎ 年は明けたり
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ミカンのね 甘い・酸っぱい わかるのよ 故郷はなれて 四十三年
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好物の 「柿の葉ずし」の届きたる シンプルな味 故郷ふるさとの姉
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推敲を 重ねぬ短歌うたをたれ流す こんな私を どうか許して
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膝痛い 私の元に 折り畳むアウトドアチェア アマゾンより届く
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娘達 保冷バッグをパンパンに 根こそぎ詰めて 帰りゆく冬
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研修に 追いまくられた 十一月 今日こそは 短歌投稿の日
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梅干しに カビ生えさせた私には 「 要・再検」の 封筒ズラリ
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