Utakata
登録
Login
さくらもち
フォロー
40
フォロワー
40
投稿数
171
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
次 ›
最後 »
興奮と怒りの混じった声の
間
(
ま
)
にリーンリーンと虫の声響く
13
天気の見きわめ上手かった隣の爺ちゃんもういない台風情報スマホで検索
15
台風一過備蓄のはずのカップ麺とやたら目が合うこっち見ないで!
19
虫たちはなんのこともなく鳴いている雨が降ろうが風が吹こうが
12
ぷかぷかと波に揺られてゆく舟は姉の
精霊舟
(
ふね
)
なり小さく手をふる
22
返信の あぁ!の一言 可笑しくて 家族できても ここは彼の
実家
(
いえ
)
10
ふと見れば
息子
(
あのこ
)
のズボン下がってる置いてけぼりの困った顔で
12
兄妹
(
きょうだい
)
といえども二人はライバルで泣いたモン勝ち非情の掟
13
子達
(
こら
)
が来て
子達
(
こら
)
が帰りて座りこむ財布体力立ち上がれない
23
こだわりの強い子達は集まりて折り合いつけて過ごす四時間
15
プチプチとシュワシュワシュワが溶けだして耳にもうれし
細
(
ささ
)
やかな日々
13
トランプの勝ち負けめぐり大笑い子ども食堂夏の一日
26
引きこもる子らの道すじ照らすかな握りしめたるスマホの光
22
家中に覚え書きやら注意書き貼り紙増えて吾子は憂ふる
16
大切なあなたを送った去年とは違ってみえる七月七日
22
雨の中春の祭りは賑わいて今から始まる新しき
年度
(
とし
)
15
春来れば間違うことなく姫こぶし山吹つつじ咲き乱れる庭
11
入院で溢れるように短歌生まれ退院したらマジック消えた
19
手術経て
以前
(
まえ
)
より良くは欲張りで現状維持に感謝するべし
(
)
15
興味から鳶の視力を検索す人間ならば
8.0
(
はちてんぜろ
)
と
12
鶴の群れ飛び去る春の空たかく見送るように鳶は集ひぬ
18
五線譜のごとき夜明けの電線に
黄金
(
こがね
)
かかりて光りかがやく
17
鶴どもは風穏やかな
温
(
ぬ
)
くき日を選んで
出発
(
たつ
)
と義父の言葉が
10
先駆けの
小隊
(
たい
)
を率いて飛ぶ鶴のクォークォーきこえ春の到来
13
葉の落ちた木蓮の木に雀二羽枝をわたりて何か啄む
19
今日もまた
ウグイス
(
あのこ
)
は上手に啼いている元気でいてねありがとサヨナラ
13
世の中の様々なこと知らずとも人は生きられるベッドの上で
11
明日からは下界くらしに戻る吾一期一会の四階の空
13
鳶は飛ぶ両の翼を操りて気流にのって鳶は飛ぶ
12
山の端に黒雲長く横たわり狭きすき間に夕陽沈みぬ
16
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
次 ›
最後 »