Utakata
登録
Login
サイトのご案内
しっぽ
フォロー
30
フォロワー
30
投稿数
218
拾い上げるほどではないけれど
眺めるには退屈しない程度のものを。
ひっそりと朗読をはじめました。
https://www.youtube.com/@Sippo_4
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
7
8
次 ›
最後 »
手を引いて 連れ出す先の さざなみが 夢の岸辺で さらさらと鳴る
15
空高く 命燃やした 蛍火が 降りてこれずに 星空になる
15
電線に 愚痴や文句が 絡まって 風に揺れてる 午後六時前
11
夏空を 迎えるのには 何もかも 足りぬ私と 儚いホタル
12
夏前の わずかに残る 涼しさを すべて吸い込み 立ち昇る雲
13
雨後だとは 思えぬほどの バカ晴れに また全身で 息をしている
9
何ひとつ 不自由のない 平和な日 だからいずれは 忘れるだろう
8
面映い 寄せる想いと 離れてく 想いに唸る 潮の干満
12
敷き詰めた アザミの棘で 閉じ込めて 飼い殺された うららかな春
12
この街の しめりを帯びた 悲しみに 踊れオオルリ 雨の止むまで
12
はじまりを 告げる合図が 轟いて 積乱雲は
(
そら
)
宇宙を目指した
18
黄昏に 差す寂光は 溜め息と 引き換えに得る 明日への切符
13
この道に どういう夏が 待ってても 群青色に 染まっていたい
18
恩の数 空を満たした 水滴で 母の日祝う 雨垂れ拍子
14
桜葉を ゆらした風は この部屋で 言の葉ゆらす 呼吸に変わる
13
白波が 砕ける音で 飛び込んだ 好いた惚れたは 波打ち際に
12
春風の 忘形見の わたくしを 避けてるような 薄細い雨/春生まれ
10
明日から 日常などと 悪質な デマを吹聴 したのは誰だ
12
しゃがみ込み 揺らすナズナの 共鳴りに 色を歌うは 名も知らぬ鳥
10
葉を揺らし 夏の真似事 青紅葉 つられて蝶も 風を耕す
17
今週は 金週だとは 聞いてたが メッキ程度の 鈍い輝き
7
花風が 映した蒼の ゆらめきに 翼をたたむ 雨後のカワセミ
16
薫風と 燕の子らと 筍と 胸よりもなお弾むお腹と
11
花冷えに 春のポトフを 煮込む音 ただポコポコと ポコポコポコと
12
花筏 乗り込むことが できたなら 月の袂で 待ち合わせよう
11
春風は 始まり以外 許さない 桜ひとひら 舞う灰神楽
7
行儀良く 身を翻す 小魚の ウロコが光る 静かな家路
10
憧れが ぽつり浮かんで 見え隠れ 水面を滑る 桜ひとひら
11
往還に 優しさ纏い 咲き誇る 花の傍ら 子らの歓声
7
薄墨の 桜並木に 紅が 溶けて乱れる 弱酸の春
9
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
7
8
次 ›
最後 »