Utakata
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しっぽ
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拾い上げるほどではないけれど
眺めるには退屈しない程度のものを。
ひっそりと朗読をはじめました。
https://www.youtube.com/@Sippo_4
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雨傘を たたむ音さえ 大人びて 時の流れを 許してほしい
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型落ちの 愛だの恋だの ほっといて 待ち合わせましょう 月の出る丘
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駆動する 胸の機械に せかされて 閉じゆく夜に コインを投げる
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終わりなき 罪禍のように 繰り返す アップデートの ポップをにらむ
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三日月が 私を置いて ゆくのなら 傘もささずに 歩いて帰る
12
ジャズよりも 少し自由に 息を吸い 生きていくため 叩くハイハット
11
この心 踊らせるのに 才能は 必要ないと されております
6
寒空に 白い溜息 たなびいて さよならだけが 人生だろう
5
もうすでに
3%
の 辰年を 浪費しました お知らせします
17
野良猫が 時間を刻む 足取りで チクタク歩く チクタク歩く
6
デカければ デカいほどいい 「ハンバーグ」 「業務スーパー」 「犬」「道の駅」
8
漁火の さらに向こうに チカチカと 揺れているのは わたしの命
7
親指で なぞる世界の 手触りに 私はもはや 電子信号
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誰よりも 悲しみ知ってる ふりをして 甘えてるだけ 甘えてるだけ
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真夜中に 道理忘れて 花ひらく 電照菊と 青すぎた夢
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何食わぬ 顔で今日とて 靴を履く 夜には雨に 降られるだろう
6
せつなさや 重ねた嘘や あきらめが 研ぎ澄まされて 樹氷のようだ
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参道の 雪を集めて おどけてる キミの白さに 勝る白なし
8
この風は 明日になれば 新品の 空に還ると 理解している
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夕暮れに 今年を全て 置いてゆく 笑い飛ばして 涙残して
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夜空から 月の明かりを 盗んでは 世界を脅す 午前二時過ぎ
4
訪れた寂しさがこの寂しさを塗り替えていく いい夢だった
5
からまった 言葉のあやも 電線も 缶コーヒーの 湯気でほぐして
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満ちるのも 欠けてゆくのも 夢のよう
27.3
日の恋
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年の瀬に 無神論者が 見た神は 祈りが響く 燭火礼拝
5
雪降らぬ 街に一輪 六の花 冬に至りし 風に舞い散る
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卯の歳に 話してみたいと 思いつつ きっかけ掴めず 辰に喰われる
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日付線 越える瞬間 息止めて もう少しだけ 昨日を生きる
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カルキンが 家でアローンに なる季節 ながら作業の 正月準備
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寒空を 少し温め 野に帰す 朝には陽気に 変わるのだろう
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