しっぽ
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拾い上げるほどではないけれど
眺めるには退屈しない程度のものを。

ひっそりと朗読をはじめました。
https://www.youtube.com/@Sippo_4

真夜中に 喉の渇きで 目覚めても 水場は遠し 咳払いひとつ
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賑やかな 冬デザインの ニベア缶 〝 そういう時期か 〟と 移ろいを知る
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踏みしめた 落ち葉が囁く 「おかえり」に 心色づく 秋の夕暮れ
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秋雨が ビルの鋭角 柔らかに 隠すように降る 角の立たぬよう
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残された ツクツクボウシは 寂しげに 声を枯らして 命尽く尽く
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苦月去り 思いも新たに 自由月 夜空に誓った 実らせの秋
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カフェラテが ぬるくなるまで 眺めてた 名月よりも 明るい横顔
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意思もなく 産まれた世界で 「意思を持て」 「考え生きろ」と 無理難題だ
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あれやこれ 満たされぬ今 埋め立てる ために集めた 懐かし話
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寝る前に 離陸し上がる あのやる気 朝には枕で 黒煙上げてる
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青鷺を 〝映画の鳥だ〟と はしゃぐキミ どう生きるかの 答えを見つけた
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コオロギが 空に急かした 衣替え 雲の向こうは 秋の装い
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どうすれば 〝綺麗なもの〟を 〝綺麗だ〟と あのとき素直に 言えただろうか
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満月と 知らず見上げる 満月の なんと丸くて 大きいことか
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夕闇に 伸びたる影も くたびれて 秋を呼び込む つくつく法師
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また消した リセット癖の ある友に 性に合うよと 盆栽勧める
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後回し してきたものに 背後から ぶん殴られて 朝も起きれず
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世の中に 星の数ほど ある味で 語感最強 「青リンゴ味」
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指先で 水平線を なぞっては ここから空で 海だと笑う
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逆巻いて 暴れる雨の 「 七号車 」 彼岸の人らを 高速輸送
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いつの日か 胸を張っての 報告会 あの世でする為 今日も生きてる
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シーグラス 誰かが捨てた ガラス片 波が優しく してくれました
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「来てるのか」 位牌を拭いて 問いかける 揺れる迎え火 よく知る匂い
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「ジブリでも 描けぬほどの 夏にする」 意気込み高く 入道雲まで
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昼間から いびきを立てる 老犬を 起こして連れ出す 腰の萎ゆまで
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生垣を 我が物顔で くぐり来て 蝉の穴ある 庭で寝る猫
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