Utakata
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しっぽ
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拾い上げるほどではないけれど
眺めるには退屈しない程度のものを。
ひっそりと朗読をはじめました。
https://www.youtube.com/@Sippo_4
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今週は 金週だとは 聞いてたが メッキ程度の 鈍い輝き
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花風が 映した蒼の ゆらめきに 翼をたたむ 雨後のカワセミ
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薫風と 燕の子らと 筍と 胸よりもなお弾むお腹と
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花冷えに 春のポトフを 煮込む音 ただポコポコと ポコポコポコと
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花筏 乗り込むことが できたなら 月の袂で 待ち合わせよう
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春風は 始まり以外 許さない 桜ひとひら 舞う灰神楽
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行儀良く 身を翻す 小魚の ウロコが光る 静かな家路
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憧れが ぽつり浮かんで 見え隠れ 水面を滑る 桜ひとひら
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往還に 優しさ纏い 咲き誇る 花の傍ら 子らの歓声
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薄墨の 桜並木に 紅が 溶けて乱れる 弱酸の春
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春先が 残酷だとは 聞いてない わたしを置いて 傾ぐオリオン
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春をゆく 東風とミモザと 鵯と 月の呼び名を よく知るあの子
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細い風 さざなみ達を 引き連れて 泡沫の夢 波はまぼろし
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狂い咲き 寒月に舞う 桜花 身を焦がすのは 夏だけじゃない
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色のない 潮騒をゆく 浜千鳥 岸に寄せるは 捨てられた夢
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真白きを 重ねゆくのは 忘れ雪 さえずり達は 風に手合わせ
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掴むべき 雲も未だに 見つからぬ 龍は水底で眠っている
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諦めた 季節に戻る 帰り道 なんて知らない 後悔もない
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手折られた冬の形見の水仙を窓辺へ 春の迷わぬように
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梅見月 降りながら降る 雨の下 あなたとわたし 畳半畳
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拒んでも 逃げて隠れて 無視しても 明日も世界を 羽織るのだろう
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春行きの 路銀はここに 蓄えた 淡い希望で 足りるでしょうか
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からまって 空を目指した 菜の花も いつかほどける ことを知ってる
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ハンムラビ 法典にいま 書き足した 「愛には愛で 感じ合おうよ」
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臆病を 座敷牢へと 閉じ込めて 張り巡らせた 有刺鉄線
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東京が 凍てつくなんて いまさらの 話じゃないか 夜風も白い
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「キミんちの エンゲル係数 上げていい?」 食いしん坊の 決めプロポーズ
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白い息 流れる先を 目で追えば 君がいるから ここはもう春
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生活に 不要なものを 捨てたらば いつの間にやら 流し満貫
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明滅し 猛る世界に 微睡んで 「ほとぼり冷めた 頃に起こして。」
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