Utakata
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一秋
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初心者です。よろしくお願いいたします。
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これじーじ
描
(
か
)
いた孫の絵
目口鼻
(
めくちはな
)
あちこち跳んで
爺
(
じじい
)
もゆらり
9
一人去り 二人去りして 見送れば 歳月の粉雪しろく 肩に降り積む
2
残り日を 終活などと おごそかに ひらひら踊る ふたりの食卓
5
白雨より 緑いちめん 洗われて 耕運機の空に 里山の夏
3
公園で ブランコだけが 夜を漕ぐ きしむ音残し 跳ぶ背中の
跡
(
あと
)
4
道端の ガクアジサイに 水はじけ 吉野の山に
裾野
(
すその
)
降る雨
3
人づてに 故郷の友の 逝きしこと 長き長き空白に 嗚咽する深夜
9
異世界に 転生したいと 語る君 ここが異世界だと なぜ思わぬのか
6
戦闘機 飛んだ昭和と 同じ空 心騒ぎて見る 高き夏雲
4
大昔 土橋のあった川 蛍いたね 埋められし川 いまも蛍とぶか
3
ベランダに 鉢の朝顔 咲かぬ日々 忘れられた夢 咲く青ひとつ
5
はじけ飛ぶ 線香花火の 火玉にて 亡父の笑顔 やさしく灯す
6
ごめんねと 言えずに泣いて 子は泣き疲れ 祖母の渚に まるく打ち上げられ
3
豪雨より 追い立てられし 崖の道 白煙る交差に 生死の信号ぼやけて
2
朝から 口喧嘩する おれたちの愛と経済 切実よそに
地球
(
ほし
)
は回り続け
6
突風に 緑乱の
竹林
(
たけばやし
)
揺れ騒ぎ しずかに残る 青い空の穴
3
夏の道 駈ける半ズボン 日陰まで 麦わらの子らは 今はもう居ず
6
ひたいに手 かざして歩く 夕焼け雨 女高生らの 声に追い抜かれ
4
ついと立ち しろき
朝靄
(
あさもや
)
背伸びして あらわれる人 確かめる朝
4
生け垣の 雨後の紫陽花 水しぶき 道行く人を
滴
(
しずく
)
に写し
4
沢はどこ 水音聞こゆる 方角に じっと耳澄ます 迷い人の森
4
対岸で 騒ぐ渓谷
猿渡
(
さるわた
)
り 廃屋の村
視
(
み
)
え入る
幻景
(
うつつ
)
3
傘さして 右に傾けど 離れるきみ 拗ねたいかり肩 濡らす雨の道
7
今はない 悲しき雨音の 喫茶店 カスケーズ鳴る 雨の待ち合わせ
3
なに願う 幼き孫が握りこむ 人生ゲームのサイコロ深し
3
誰も来ず 誰も呼ばずの ひとり寝に ぽつんと消えそで 胸しめつけられる
3
荒々と 岸辺削りゆく 速き濁流 流されていく私を 想像している
5
湖
(
うみ
)
へと続く キンモクセイの 坂道を 登り来る
女
(
ひと
)
の背に 金波さざめく
3
山にかかる 煙雨が好き 雨の
縁
(
へり
)
聞こえないように 呟くきみ
2
君に似て うつむきかけた 向日葵よ 夏空を背に
陰
(
かげ
)
をはらみつつ
4
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