恵雪
76
89
投稿数
1581

ほぼほぼ日記。
ぼちぼち、ゆるゆる。

終戦の日を 知らぬと言った 義弟おとうとに ただ驚いた 三十年前
5
凄まじき 速さで流る 低層の 雲美しく 飽かず眺める
8
雨音を 聞きつつまったり過ごす夕 大音量アラートに飛び跳ね
5
重厚な雲と 風の質感が 野分近しと告げるあした
5
玄関前 カブトムシの足 絡まった ゴミそっと取り 強く生きよと
9
盆休み 帰省せし息子らと共に 秋の墓参ツアーを計画
5
満席の飛行機恨めし 息子らは 祖母を見送ること叶わず
6
桃色の 小壷に納めし ひとかけらの 母と一緒に 長旅を終え
11
七日ぶり エアポートの空は すでに秋色纏い 我を見送る
6
健やかなる時も 病める時も 私には君が必要と知る
8
何事も 無かったように 朝が来て 元気に おはよう と言ってみた
7
ありがとう ごめんね その繰り返し 聞き飽きた? でもそれしか言えない
7
しっかりと 娘二人に看取らせて プロデュース力 さすがと泣き笑い
8
晴れた朝 窓には雨露纏ふ緑 母は天に召され給ひぬ
4
「お母さん」 呼びつつ額 撫で居れば 我に応えしか ゆるりまばたき
13
妹の車 自動で暖房る 十勝の街は 肌寒の雨
6
砂時計の砂よ 止めること出来ぬなら せめてゆっくりゆっくり落ちよ
10
灰色の 雲間から差す の先に 神様が居ると 信じていた頃
8
妹から写メが届く 幼き日 裏庭でんだ 甘酸あますい グスベリ
8
週末のご褒美 本物ビール買う ひと缶だけの プチプチ贅沢
9
溜め込んだ カッターシャツの アイロンがけ こまめにやれよと 毎週反省
5
夏来れば 名前に涼を求むよに 冬瓜とうがん炊いて 枝豆添える
8
意を決し 全部屋エアコン 稼動させ 罪悪感で 掃除はかど
11
空よりの 使者かと見紛みまがう 水色の トンボと一緒に 羽を休める
10
回り道 神社のもりから 涼風すずかぜ流る 土と緑の 恩恵なりや
7
ロリィタの 服纏ひたる 老女居て 汝は汝と 云はれし気のする
5
行間に 隠れた思い 汲み取った 友からの返信は優しい
12
心の底 積もるおりを 流すような 雨をひたすら 待ち侘びている
6
夏の浴び どやっ! 誇らしげに ぐんぐんと 枝葉を伸ばす レモンたくま
8
失敗も挫折も 必ず糧となる 息子らに教わりつつ われも育ち
8