咲弥
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初心者です。宜しくお願い致します。

連れ添ひて 三十三年 老い感じ 苦楽共にし 氏神詣
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とりどりに 喜怒哀楽が ありてこそ 有難きかな 世を去る時は
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陽の当たる 椅子がこんなに 心地よい 暑い夏には 思い至らず
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肌を刺す 冷たい風の 伝言は 気を引き締めて くじけるなよと
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静かなる さざ波の音 砂の音 地球の声が 聴こゆる島よ
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草の上 恥ずかしそうに 跳ぶバッタ 道を間違え 手の上に乗り
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月影に ひとりじゃないよ ささやかれ 明日を生きる 勇気をもらう
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近すぎて 見えないものが あるのなら 離れてみると あまりに愛おし
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西の果て 沈む夕陽の 優しさは この世の全て 包んでくれる
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変はりゆく 空の青さに 似た色の 海の青さを 忘れはしまい
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今日までの 長い道のり 思ふ時 お疲れ様と 誕生祝う
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子は母の 約束破り 成長す 母の愛情 揺るぎないから
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悔しさが 原動力と なる朝の 動き素早く 仕事片付く
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ありがとう 言われる事で 頑張れる 辛い仕事も 笑えるように
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素のままで 五感を信じ 生きてみる 素直になれる 人肌温度
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草むしり 手に止まる蝶 羽休め ここにいるよと 小さな命
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西風が 雲を蹴散らし 星空に 月の光が 明日を照らす
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神無月かんなづき   雲ひとつない 空の下 動物園は 遠足日和
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半月はんげつは 喜怒哀楽も 半分に まあるい月を 分け合うように
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うたかたに 心の置き場 お借りして 穏やかなれり 感謝する朝
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毎日が 穏やかであれ 祈りつつ 職場環境 戦場と化す
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人々の 祈りの数は 満天の 星の数より 多いだろうか
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秋の夜は 長いと言ふが 人生の 過ぎ去りし日の 短さ思ふ
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南国も 夏の残り香 あらねども 季節は移ろひ 赤トンボ舞ふ
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我が子らの 幼き頃の 夢を見て 何と可愛い 親馬鹿なれり
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稲刈りを 終えた田んぼに 秋の陽が 夏を忘れて 優しく照らす
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白鳥も 水面下では 懸命に 足を動かし 優雅に泳ぐ
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一日を 三十一文字みそひともじに 収めつつ 疲れた今日を 丸めて捨てる
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風のが 秋を知らせる 夕べかな 越えるべきもの 川面に浮かぶ
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不器用に 生きてきたなと 思う朝 雨に打たれて 晴れ待つ苗木
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