Utakata
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花子
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幾山越えて 辿り着くや我が棲家(すみか) 波の音遠く いまはただ安らかに 御魂の許へ
4
あおあらし 幾山越えて 辿り着き 波の音遠く 風爽やかに 我が庵(いおり)
5
桜舞い 引いては寄せる 花いかだ まぶたに揺るるは 夢か幻か
6
日の盛り 一口の飲むごとに ハイボール 精気漲り 微笑み返す
5
夏の果て 一雨毎に 空翳り 秋風渡り 波の音寂し
5
紫陽花の 一雨毎に 青になり 光浴びつつ 魂の露わる
4
夏盛り 通り雨過ぎ 陽炎の ゆらゆら昇り 魂ぞ帰り来る
2
青い山 岩に浸み入る蝉時雨 通り雨過ぎ 鐘が鳴る鳴る
5
春めきて 香こぼれるや 枝垂れ梅 春風騒ぎ おぼろ月夜に夜の影朧 君を見た夢
3
夏の日の 八月の雨 しとしとと 金の輪昇り ひまわりゆらる
7
乙女葉の 生々の香こう 瑞々し むせび漂い 群青埋み 風光る
4
暮れなずみ 思い馳せるや 遠き日に 風立ちぬ葦の 穂も傾げつつ 山の端陰り 茜空
4
夏盛り 通り雨過ぎ 陽炎が ゆらゆら昇り 青葉きらきら しずく滴り 露と消えゆき
2
雪しぐれ 叱られて 独りさまよい 耳に音なし 目に月明かり 頬に流れる 一縷の涙
4
一夜の夢 叱られて 独りさまよい 綿雪 落ちる 耳に音なし 目に月明かり 頬に流れる 一縷の涙 月影透かし 夜更けぬ
3
春よこい くれない燃える 梅の花 梅の香残し 花舞い上がる
4
叱られて 独り影 綿雪の 耳に音なし 目に月明かり 一縷の涙
3
春の陽 愛を奏でる 歌う野辺 黄色一色 花舞い散り 天空埋め 乙女色めき 天女の舞い
2
蝉時雨 通り雨過ぎ 青い山 白銀溢れ 山青葉 目に沁みる せせらぎ騒ぎ 山こだま
4
肌寒し 北風渡り 夜が明け 空冴え返り 春はあけぼの 我が心 時の流れに 身をまかせ 白雲なびく 青い空 白雲の ゆくえの空へ 静かに消ゆ
3
夏盛り 通り雨過ぎ 陽炎の 光り滴り 露と消えぬる
4
あさもやの 春の夜あけて 雨あがり 葉桜戦ぎ 葉香目に沁む
2
陽の矢射し 垣根しなだれ 朝顔の 陽背負いし影 薄れ消えゆく 夕まぐれ
3
五月雨の 金の輪昇り 雨あがる 黒髪濡れて 滴り光る
4
薄墨の 山の端おぼろ 桜散る 春を惜しみて 雁泣き滴り
3
桜散り 葉桜薫り 陽昇り 涼風渡る 君の後ろ影
6
日が昇る 色濃き嶺に 陽溜まりて 陽炎揺れる その影菩薩 山嶺に映え 日陰りて 空茜色
4
秋の海 夕陽沈みて 茜色 引いては寄せる 貝殻ひとつ 拾いてはこぼれ 涙滴り 山嶺黄昏れて ふるさと遠く
4
夏盛り 通り雨過ぎ 陽炎が ゆらゆら昇り 青葉きらきら 輝いて しずく滴り 露と消え入り 儚さよ
3
風薫る 桜枝垂れる 青葉揺れ その影長く 羽ばたき陰る 夕闇迫り 街まどろみて
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