Utakata
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花子
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春あした 朝露濡るる 野辺の草 こぼるる白玉 光輝き
5
夏の果て 涼風寒し 落葉舞い 梢は垂れて 泣きしたたるや
6
五月雨の 滴したたる 山若葉 朝陽に光る 白銀の玉
6
夏の果て 空碧かすみ 陽優しく 何をか思い 陽ぞかげりゆく
11
風光る 匂い爽やか 山青葉 目には見えねど 夏は来にけり
7
夏くるる 涼風戦ぎ 夕映えの 山の端白み 秋は来ぬらし
7
黄昏れの かすみかかりて 枯れすすき 枯れ野を巡り 幾山越えん 終の庵へ
5
雲の峰 夕空晴れて 小走りに 麦わら帽子 坂を駆けゆく
6
青嵐 きらめき戦ぎ 緑葉の 山くれないに 恋ぞ乱るる
6
夏暮れて 陽落ち影射す ひぐらしの 薄墨の空 鐘の鳴るなり
8
秋の暮れ 深山の陽射し 紅葉映え 鐘の音ね響き 雁泣き落ちる
5
桜散る 山の端おぼろ 薄墨の 舞う影の下 魂安らぎて
7
青嵐 きらきら戦ぎ 緑葉の 山の端陰り 遠きふるさと 茜空
6
黄昏れて 思いは馳せる 枯れすすき 独りしなだれ せせらぎ寂し
8
山若葉 しずく弾ませ 駆け抜ける 黒髪揺れて 春を残して
5
山若葉 水滴るや 生々に 青空埋めて 緑目に沁み 風光る
5
涼風の 葉香沁みゆく まぼろしの 終の庵は ふるさとにならじ
4
夏寒し 涼風渡り 朝まだき 山の端白み 雁の泣き落つ
8
蝉時雨 岩に浸み入る 青き山 通り雨過ぎ 鐘が鳴る鳴る
7
夏帽子 にわか雨降り 蝉時雨 トンボ固まり 鐘が鳴る鳴る
5
五月雨の 湯の里に 湯けむりあがる さえずりて 雀飛びたつ 暮れ行けば 明日の旅 緑の奥へ 一歩踏み出す
3
地吹雪や こだま返らず 山雪崩 雲の海湧き 霊峰ぞ見ゆる 一縷の涙
3
雪吹雪 こだま吸い込む なだれかな 朝陽昇りて さざ波立つや 雲の海 頂きに 笑顔綻びて から涙
3
春寒し 香りこぼれる 枝垂れ梅 月影透かし 夜の影朧
10
雪吹雪 こだまは返らず 独り影 雪のり影 足跡を 振り返り よるがあければ 雲の海 山嶺に 友現れて 笑顔綻び 茜空
4
地吹雪 こだま吸い込む なだれかな 雲のさざ波 嶺に溢れて 茜色
4
夏の陽の 風涼しやと ハイボール 母のおもかげ 懐かしむ 想いおこせど その影 おぼろゆく
4
夕立や 雨しとしとと ひんやりと あつかん 手酌酒
5
夕まぐれ せんべいバリと 心地よく 今日のハイボール 心健やかに 楽しからずや 夕焼けの
3
雪嵐 辿り着きにし山河越え 我が終の棲家(すみか)波の音遠くみたまの許(もと)へ
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