Utakata
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花子
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宝剣の 群青切り裂く 雪の鉾 雪かぶる岳 ただ一筋の 雪の跡
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雲海の 引いては寄せて 嶺深く 雪降り止まず 山音(ね)泣き濡れ
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冬の暮れ ともしび灯る 路地裏の 酒瓶重し 母待つ家の ともし影
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風冴ゆる 岩うえ落ちる 雪解水 氷鏡映える 雪解の碧さかな
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春茜 雲海浮かぶ 霊峰よ 魂(こん)をさがすや 揺れるひとりの 影法師
4
雪吹雪 ゆらゆら揺れる かずら橋 凍つ風おろし 枯れ木は黙し 春を待つ
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黄昏れの 夢を探して 幾千里 明日へと続く 光りを探す 明日を待つ間に 春の芽を知る
4
雪吹雪 枝垂れる 寒椿 花の舞い散るや くれない滲む 雪の間に
3
しろい朝 霧吹き曝し 雪の華 冬の陽射して 木の影揺れる 白拍子
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冬陽射し 山の背なだれ 白煙 滑り轟き 雪嶺(ゆきね)静けし
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春浅し 花こぼれ散る 枝垂れ梅 おぼろ月夜に夜の影朧
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風さやか 山(嶺)ねすずしや 夏盛り 陽炎立ちて 去(い)ぬ後ろ影
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黒髪の 妖しく誘う 髪あげし 夜(よ)のしじまに 解けぬ想いか 山音(やまね)泣き濡れ 月影揺れる
4
碧冴ゆる 白煙上がる 雪富士の 山の背なだれ 滑り轟き 静けしや
6
冬深し 風の音のみ 嶺行けば 雪なだれ落つ 白陽射して 影朧立つや
3
夏深し 水の音のみ せせらぎの 清水湧き落ち 早瀬渦巻き 水しぶき
3
雪吹雪 足跡絶えて 静けしや 空くれないの 凍つ峠解け 夢か現か 君の影
3
冬深し 茜に燃える 富士の背に 雲海に埋み 薄墨染まる 春隣
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凍てつきて 雫の止まる 枯木立 冬の陽射して 雫滴る 雪解川透き 碧さ底まで
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天高く まさをなる空 雪富士の 凍つさざ波の 薄氷崩れる 春寒し
5
空冴ゆる 仲睦まじく 親子鴨 薄氷弾け 春はそこまで
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つがい鴨 仲睦まじく 微笑まし 南風吹き 水ぬる始む 春はそこまで
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微笑み 香り溢れる 蝋梅の 水ぬるみつつ 春はそこまで
9
冬の朝 碧く透き凍つ 井戸水の 手桶担ぎて 吐く息白し 稚児春を待つ
3
人絶えて 訪れ無きは 詫びしからずや 清水湧き凍つ 早瀬渦巻 水しぶき
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ふるさとの 青空跨ぐ 雲の嶺 蜻蛉追いし野を駆ける 男の児
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ふるさとの 青空跨ぐ 雲の嶺 野を駆けて 蜻蛉追いし 男の児 時代は巡る この道の 踏みしめる 砂利の音だけ いま響く
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樹つらら 雫したたり 宝剣の 端(は)に朝日さす 銀嶺の鉾(ほこ)
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日昇りて 晴れゆく嶺に 陽溜まりて 陽炎ゆるる その影菩薩かな
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雪像の 山のなだれに 道しるべ 霧吹きわたり 樹の雪衣( ゆきころも) 道無き道の つがい影
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