Utakata
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虎杖麿
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桜餅 花見団子を 分け合いて 衒(てら)うことなき 長き交わり /原谷苑花見
13
品性を 損なう歌を 読まぬ君 一粒胤の 御子の居るらし
13
仕留めたる 鼠をくわえ 見せにくる 健気な猫と 共にありし日
23
荒草(あらくさ)を 少し引き抜き 花清き 馬酔木を供ふ 父母の奥津城
15
片足を あげて孔雀の 凜と立つ 一鳳(いっぽう )の図は 薔薇をあしらう /森一鳳筆孔雀図
11
いつ知らず 三百超えて 人様の お口汚しの 駄歌の菓子箱 /Utakata短歌投稿三百首
16
「コメ黒」の コーヒーの香を 嗅がせけり お目々ぱっちり 木彫りミミズク /コメダ珈琲北大路店「コメ黒」
11
手水舎に 穢れ清める 湧き水の 指慈しみ 水ぬるみけり
16
築泥(つきひじ) の 崩れを抜けて 吹く風の 地を擦るときに 君は声挙ぐ /奈良懐古
13
春なれば 『田村』謡うと 取り上げし 和綴の本の 紐切れて居り /観世流大成版謡本
12
日だまりに 如来の如く 目を閉じて 猫の居眠る 斑鳩の里
20
開け閉めの わずかのすきに 舞い込みし 蜂にボヘミアの 歌を聞かしむ /『♪ぶんぶんぶん』
12
点滴の 肘窩(ちゅうか) をさぐる 看護師の 手の温もりに 目を閉じにけり
15
IgG(アイジージー) 補うために 人様の 血より作りし 点滴を受く /献血免疫グロブリン
11
夫婦喧嘩 激しさ増して 炬燵猫 瓶飛ぶ前に 縁側へ去る
19
一滴と 二滴 交互に 点滴の 落つるを見つつ 寝入りたるらし /一滴・二滴・一滴・二滴~
15
連綿の 美しき御手(おて) 目に浮かび ひた待つ恋の歌 読み返す
9
ライオンに 食わるる我が子 見届けて 涙流さぬ ヌーの悲しみ /サバンナ
17
高々とメトロノームの如く手を振りつつ君は路地に消えゆく /想い出は飢餓の如くに
15
連れ立ちて 幾年春を 惜しみけむ 今年独りの 花の下道 /挽歌
18
原谷の 花見に集う ともがらに 弥生召されし 君はあらずも /挽歌
14
風生の 句のそのままに まさをなる 空よりさくら しだれつるかも /富安風生
9
口語歌と 文語の歌と 一目見て 「位相語」の如く 違う語彙の差
14
「見せ消ち」を 読むは楽しも 定家書写 御物本なる 『更級日記』 /影印本
11
白妙の 懐紙に赤き 跡とどめ 唇を押す 指を反らせて
12
さみどりの 紡錘形の 莢の内 黒き実放つ 天竺の香(こう) /カルダモン原産地天竺
13
ガンダーラ 旅する心地 花冷えの 紅茶に薫(くゆ))る カルダモンの実 /四月七日花冷え一時雨
17
「束の間の~」 歌の腰の句の 「松抱けど」 朧に霞み 頭(かしら)疼(ひひら)ぐ /「花の音」御許
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自治体の 長(おさ)の醜聞 亡き人も 柩の蓋を 開けて見まさむ
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花冷えに 赤きシュマーグ 肩に掛け 思うは遠き イエメンの旅 /シュマーグ:中東の正方形スカーフ
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