Utakata
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のぎしり
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定形の日記なのだと思っています
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降り注ぐ花の礫を身に受けてああ爛漫の桜花浴
5
誰も来ぬ山の桜に鳥群れて交わす囀り樹々を満たして
6
そのような手もあったかと頷いて感心はする多分やらない
5
進んでた時計合わせる生真面目に変わってしまい面白くない
4
暫くは留守にしていた地層など掘り返してる遺物ざくざく
3
もう少しためておくかな燃えるゴミ惜しい訳ではないのだけれど
5
いつだってあなたを見るとどのように収めりゃいいか頭ぐちゃぐちゃ
4
生きてます空も飛べます立ってます向かう方向見てるだけです
6
充分に時間取ってもねっとりと動けぬ体速いな世界
9
カッタンと洗面台でジレットがシックに弾き出され落ちてた
5
撮影は美人探して彼女だけ綺麗に写す
桜
(
はな
)
の肖像
1
この家では見たことのない破片どもぞろぞろと見る壊れかけてる
5
支持してた候補が落ちて速報をアニメに変えるしくじったなら
3
スプリットマクロに急に会いたくて手がなさそうで諦めました
2
足掻こうと出来ないものは出来なくて
宇宙真理
(
エントロピー
)
とチコちゃんで知る
10
頼む綱忘れていたが戻る場所俯き見上げ花まつりかな
3
見通せば美しかろと
梅辛夷山茱萸桜
(
うめ こぶし さんしゅゆ さくら
)
見上ぐ水仙
3
障子貼る間もなく破る猫の手の腹も立たない無限ずぶずぶ
7
青い空花咲く木々の傍らに冷風撫でて寄せる花びら
5
苦しげに換気してよとストーブがピイピイ言うがかまってやらん
4
降る雨に雫垂らして花びらはおおよそ溶けて無くなるだろう
3
一面にずどんずどんと音のして鳥は鳴いてる何も起きない
1
また猫と屋根で花見の雨降ってあべは と言えばついてくるちび
3
ほーほげきょウグイス嬢の喉枯れて追い詰められているとぞ思う
5
中空の
M
A
X
パンチこりゃ何と
¥
1
0
0
戻し十倍を買う
1
どうしてか今夜は独り猫駆ける廊下を滑る中空泳ぐ
3
明日歯を無くしそうだし堅いもの今夜のうちに食っておこうか
2
勝ち目ないひっかき合いのじゃらつきを猫としている困憊の夜
1
急かされてタイマーを止め火を止めぬことはよくある応用すべし
1
浮かんでは床を疾駆す綿埃追えば追うほど遥か彼方に
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