Utakata
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のぎしり
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定形の日記なのだと思っています
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誰も居ぬ部屋の灯りは電球のまた磨り硝子越しのいにしえ
1
ここでの治療終わったと言わないでくれこの病院が好きなんだ
3
乞うた訳では決してない高脂質牛乳二本くれる人いて
1
逃げかけもしないうちから捕まって無理に糖質摂らされている
2
しっぽでね森羅万象蹴散らして僕が世界だ触らせないぜ
3
行かないしもう会わないがそれじゃねと言って別れたそれぞれの顔
10
まだ辞めるわけじゃないので花束は要らないのだが貰っちまった
2
投げつけて積み重ねては踏んづけてお前のことを待っているのだ
2
からからと笑い声して傍らを
氷柱
(
つらら
)
だらけのプリウスが行く
4
この場合逃げるのがいい此処を出てしばらく空に隠れてようか
3
すねよりも
(
しないより
)
、
したほがますだ
(
したほうがまし
)
、
ますだはげ
(
ましのため
)
、
すんなだ
(
するのだ
)
マスク、風邪
だてんだべ
(
がそうでしょ
)
7
削りたいただそれだけの鉛筆を
幾多数多
(
いくたあまた
)
のあとは祭だ
3
茹
(
ゆ
)
でる前叩き
罅
(
ひび
)
入れ入れすぎてもろみもろもろ吐き出す玉子
3
溶かすからそれでもましか偽の春また行くのかい今日道白し
2
どうでもいいがこの部屋に隠れ棲むコンタックスとプラナー姉妹
1
猫二匹画面を撫でてなんですかと不満げ返すスマートフォン
5
隙き時間山ほどもあるしたくないことども虚弱そうなの一人
1
熱量はあるのだけれど糖として数えられない悩ましい奴
2
夕日を背負い蒲公英の発艦してくファイヤーボール次から次へ
3
大根を一本はやく
消費
(
なく
)
すにはおでん大根おろしに如かず
1
水
温
(
ぬる
)
む屋根打つ
しずく
(
💧
)
真夜中に水道水の切れの
鈍
(
なまく
)
ら
5
眠れぬと思っていたが浦島の龍宮にいた記憶無いだけ
6
本気
(
まじ
)
なのか
戯
(
じゃら
)
けてるのか君たちはドッグファイトの猫さんに問う
4
そのしっぽカップにポチャリ入るので早くしまえとちびを諭した
5
風吹けばちらりちらりと隙間から方程式の一端見えた
7
紺色の安物ジャージ上下組取る猫の毛の終わらぬあした
9
靴下を持てば踏んだか気の毒な屁をこく虫の運命偲び
1
棚は空さばの骨取りみりん干しあとは骨取り甘辛フライ
2
あさぼらけ東の山のカラフルは灰色茜濃紺と蒼
3
西の角涎をたらし口開けて仕事ざらざらユーエイチエフ
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