Utakata
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マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独
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年度末旗振りの日はまだ寒く向かいのママは知り合い多し
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原発に依存してゆくジレンマのけふの電気をしずかにつける
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それぞれの震災あとを見つめをりたかが記念日されど記念日
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電柱がはげしく揺れて空暗く十四時四十六分のけふ
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おすすめを聞けば世界は広がつてまだ知らぬ味聴きなおす歌
9
生き様というほどでない日々のこといつか来る日の心の糧に
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幼な子のころから知る子無視されていると聞いては心乱れむ
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停戦が近づいてをり弱者には戦争中も戦後も辛く
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骨太の毅郎節が冴える朝東京大空襲から八十年
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充実の昨夜の呑みを振り返りエンジンかける車と胸に
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奥方と子らは我が家に集まりて空き缶七本片付ける朝
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丁度よい二軒目がなくお隣でカフェラテもらい五秒で帰宅
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お互いの家事の労苦を褒め合つてお好み焼きを半分こする
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カウンターキープボトルの酒もらい煮込みをつつく隣家の友と
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日々アホに進化してゆく兄弟はそろえば調子に乗つて二乗で
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土曜日の待合室は混んでいて旅愁いざなふ旅のイケメン
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このあとの予定しばらく考えるポツカリあいた靴下の穴
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スーパーで父がもとめし金時は祖母が作りし味によく似て
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子が生まれグループホームの祖母たずね写真を見せし雪の翌日
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歌のなか幼き我はやさしくて祖母の瞳の我に感謝す
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たまさかに祖母の歌集を見つけをり巧みにつかう旧仮名遣い
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「手をかけたときほど子らに不人気」とぶり大根と愚痴をつまみに
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今頃は何する人ぞ永遠に年をとらない選挙ポスター
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追憶の更地にのぼる蜃気楼部活帰りの百円ラーメン
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投げた雪あつめあつめてまたもどし留めむと吾子もう少しだけ
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カウンター家族写真とユニフォーム飾る蕎麦屋は好きになれない/味はいいけど
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意図的に上毛かるた外された小栗上野介にひかり/再来年の大河決定
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イレギュラー重なつた日の帰路だから屋根に残つた雪を見上げる
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雪中に
如雨露
(
じょうろ
)
の先だけ出せば鼻ドングリの目つけマンモスとなり
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学生が降りたつてゐる雪原は泥の轍か未踏の園か
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