Utakata
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マンモス
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歌づくり己ひとりと向き合へば死ぬるもひとり日はまた昇る
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ホース付け蛇口捻れば歓声が上がるエアコンなしの休日
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炎天下水掛け遊びはしゃぎ過ぎ
如雨露
(
じょうろ
)
の先が何処かへ消える
7
捗
(
はかど
)
らぬこんな小さな空気入れ賽の河原のようなプールだ
8
モヤモヤも晴れたらいいと大きめの挨拶をする納品の朝
9
あの頃の声にならない言葉たち夜の
静寂
(
しじま
)
の星屑となり
10
ウクライナ危機で火薬を使うから三割増しの打ち上げ花火
3
提灯が一直線に並ぶ街「祭」の文字が静かに揺れて
10
あの夏の帽子は何処へいったのか スマホの中の君は応えず
5
刮目し今の世界と対峙する 終りはきっと突然に来る
4
夕暮れや玄関先で待っているトマトも君も紅き頬して
8
「学校に兄は行くの?」と訝しみ保育所に行く夏の弟
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寝る前に古い日記を縦に読む「今日」という日を五年纏めて
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大袈裟に言えば誰しも寄生虫なければ困る
地球
(
おや
)
の恩恵
7
「年賀状暑中見舞いを廃止します」SDGsは本音を隠し
4
朝焼けをハーレーダビッドソンが行く メットの下の少年の笑み
5
弟のクシャミが低く連発で そうかあいつも不惑になるか
6
短パンの男女が二ケツ坂上るあー夏休み始まったんだ
7
優秀な管理者ばかりなぜ辞める心の中を推し測る帰路
6
帰宅した子らをわちゃわちゃ迎え入れスリッパ片方行方不明に
6
ほろ酔いは別れ難くて次の店彷徨う夜の風は涼しく
10
水筒に半分ほどの麦茶入れ終業式の朝は快晴
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徒然の日々を繋いで線にして重ね描きする淡い自画像
6
タイマーが切れてエアコン付け直し同じ景色を毎晩見てる
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お土産の北海道を食べる朝 酸味が強いハスカップジャム
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トイザらス夏のカタログ読みふける「好き」の数だけ走る緊張
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夏休み一足先に帰る子の国「戦争中?」と質問される
7
カマキリは生きてる虫を食らいまた古い自分の皮を脱ぎ捨て
7
この生は一度切りだと言い聞かせ生き切ってやる そしてくたばる
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若者の自死のニュースは胸痛む「生きづらい世」と突き付けられて
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月曜日言いたいことはあるけれど我慢の時間子ども行くまで
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