マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独

歌を詠み独りよがりを飼い慣らし今も昔も雨に打たれる
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雑念を振り払うごと風呂掃除一心不乱黒ズミをとり
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名も知らぬ誰かを愛しているのかな逢えない君に今逢いたくて
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想い出は想い出のままうつくしく分かっちゃいるがインスタをみる
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さよならを言葉にせずに就職し恋のおわりをごまかした夜
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二つ上いつも名字でよんでいたあなたはぼくの美しい人
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夏を越え咲きつづけるやホウセンカ校舎にかえり教材となり
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宮古島義弟の土産ちんすこう今年の夏も海はあこがれ
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おもひでは黄昏色に美化された君のなかにも残つてますか
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我が家にも秋のおとずれまた一つプロレスごっこで汗をかかない
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米不足今は無縁のチェーン店特盛頼み並のおかわり
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ツートンの水着の跡をおもわせるマットをどけた床は五年目/8/31投稿の改作
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二週間はやい稲刈り大型の待合室のテレビつたえり
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骨折れた母はしばらく石膏で腰の型取りミロのヴィーナス
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サザエさんのように偶然バッタリと町で出くわす友と二人も
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不用意にむかしの写真ひもとけば好きだつた人でてき戸惑ふ
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ポスティング入れりゃあいいってもんじゃない郵便受けのぐしょ濡れの紙
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ラジオからフランク・シナトラ『マイウェイ』が口遊めるほど知らぬ我が道
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傘をさし井上陽水『傘がない』雨に唄えば足取りかるく
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長靴を履いたおっさん呑みにゆく土砂降りというほどでなければ
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下の子の食べがよくなる朝ごはん弁当箱は魔法の器
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玉子焼き端っこ摘まむ朝ごはん弁当持ちの学童おわる
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週あたま急に出てきた鳩ひいてバックミラーに舞う白い羽/合掌
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デブリ取る最初の一掻つまずいて一日十キロ二百五十年
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ベルばらの作者も歌を詠んでいて本音つたえる三十一の薔薇
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ベルばらをはじめて読んだ叔母の家愛と運命さだめと革命は濃く
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プランター白いキノコが生えてきて赤くならないトマト見上げる
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閃光をほんの一瞬留めおき漆黒に咲く大輪の華
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祖母待たず弁当ひろげ祖父と孫同じ方みて食べる夕闇
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「戦争をしてるようだ」と義父が云う隣町でも花火大会
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