Utakata
登録
Login
サイトのご案内
晶史
フォロー
0
フォロワー
11
投稿数
263
« 最初
‹ 前
…
2
3
4
5
6
7
8
9
次 ›
最後 »
傷ついた鳩が一羽で物干しに目を潤ませて佇んでいる
5
かみさまの声が遠くにあるように 虫の音聴いて夏を越えます
4
エアコンのスイッチとめて今日だけは 原爆で逝くたましい思う
6
この街は北に行くほど上り坂 ペダルを踏んで礼拝に行く
8
炎天下アスファルト行く蟻のごと あともう少し我慢して生き
3
まぁちゃんにちょっと似ているミキがいて「暑中お見舞い申し上げます」
1
涙溜めくちびる嚙んで診察を終えて園児はシールを握る
13
合宿も期末試験もあらずして 祇園ばやしはときめかざりき
3
ようやっと 本葉を出した夕顔の 横に三つ葉の元気なすがた
7
辻々の二階囃子が議事録を溶かしてくれる会議の終わり
1
夏空の飛行機雲のようだった あんなに早く逝ってしまって
6
卒アルの白黒写真潜(ひそ)ませたフェイスブックのフォルダーの中
2
片付けるときが来るまで元気でと祈りこめつつ扇風機出す
11
年金の手続き終えて私にも振り返るほどの人生がある
6
生きるのがピエロのようにみえる日は夕顔の芽に水をあげます
11
ギャン泣きで手を引かれつつ通ってた子が制服で颯爽と行く
8
花言葉移り気などと言われても 梅雨のさなかにあじさいは咲く
10
公園で英語ドイツ語フランス語 犬も互いの言葉をしゃべる
6
このベンチ 公衆電話 初デート 半世紀前の失恋の時
4
長旅の途中で何があったのか今年はあそこにつばめが来ない
7
子安貝いずこにありやつばくらめ 我が家もひとり姫君がおり
2
大空で微分積分解くように飛行機雲が交点つくる
6
杉の葉に抱かれた雨輝けり カハラホテルのグラスのように
2
卒寿なる母買い物に出かけたり手押し車を自家用車と呼び
10
あの店のかごの小鳥は南国の赤い花々知らずに鳴けり
6
人などは恐るるに足らずとそのネコは背中を向けて木陰に消える
4
風に舞う花びらがあり雨に濡れ寒さに耐える花びらもある
5
四十で逝き二十三回の年を重ねて今日誕生日
3
あの月が満ちたる後の聖日は四十三回目の受洗記念日
1
人々に忘れ去られた悲しみの墓標のように桜は咲きぬ
6
« 最初
‹ 前
…
2
3
4
5
6
7
8
9
次 ›
最後 »