晶史
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投稿数
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半世紀過ぎてようやく古紙に出す宮本武蔵と橋のない川
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この星は地軸がすこし傾いてお盆を過ぎれば虫の音聞こゆ
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灼熱のアスファルト這う虫のごと自転車こいで礼拝に行く
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またひとつ悲しい話が生まれたか阪急電車運転見合わせ
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飼い主が一歩あるけば四歩行くダックスフントのお散歩せわし
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この湿度なければここまで漂わぬ ひそやかに咲く白いくちなし
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日曜の朝パルナスの歌流れロシアは優しい国だったのに
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飼い主は老婆なれども叱られた大型犬はシュンとうつむき
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紫陽花が土地に合わせた色の花咲かすごとくに我も生きたし
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こわもてで白髪なびく老人が通学道路で振る旗やさし
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朝顔のふたばの鉢と教室の一年生のにぎやかなこと
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愛してるあいつがなくなった時にだけ会いに逝くという漢字を使った
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この角に確かに不二家があったんだ昔デートで待ち合わせした
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山にいるななつの子らを忘れたか都会のカラスがごみをついばむ
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わたぼうしのままでは儚く 羽になり旅をしているたんぽぽの花
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時満ちてさつきの花が咲くように山が火を噴き大地は揺れる
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銀閣寺行きのバス混んでいて多言語飛び交う地球のように
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花びらを車体にまといユーミンの大音量が駆け抜けていく
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きみ逝きて二十五年が経ちました今日はあなたの誕生日です
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百年の歴史を経たる教会の四十四年を我過ごしたり
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俺のことほっといてくれと言うようにしっぽをあげてネコは横切る
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わたしでもいっしょうけんめい生きている頭の上でカラスは鳴くが
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スーパーが優しい音色に染まりますBGMの春の小川で
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おさなごはままごとのごと扱えり 若くて逝きし父の仏壇
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海原を背にしてそびゆロケットは潮もかないぬいざ宇宙へと
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これなしで生きていけるようになったから古本に出す「宮本武蔵」
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暖かき布団に入りて能登のこと思えばなおも心の痛む
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園児らは百万馬力でこの地球守っていると夢を語りき
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雪の日に咲く白梅がいいのだといろいろあった君がつぶやく
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ソーサーとコーヒーカップがカタと鳴る閉店間際に店主がひとり
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