落日平民
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万葉の歌人に倣い人生を優雅に送る術を学びて

一か八 ノーマルタイヤで 行きますか 弥生の雪に 負けてたまるか
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あの頃は よかったよなあ 班田を 収受できたり 開墾したり
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3月で 市民農園 閉めるよう 彷徨い探す 畑難民
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また雪か 耳鳴り続く 春はまだ 遠くにありて 寒く凍えん
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ダメなとこ いけない所 注意され 汚いものを 扱うように
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疑われ 気味悪がられ 見下げられ 警告されて なんぼのもんじゃ
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鳩が舞い 朝日が昇り 空気澄み 命が燃える 今日が始まる
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美しい 自然の内に 包まれて 何をぐずぐず してる人間
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薬切れ 耳鳴り治す 望み薄 効かない薬 もらいに行くか
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諦める 歳じゃないよと 老人を 励ます言葉 虚しく響く
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久し振り 鮮やかな青 今朝の空 忘れていたよ 神の祝福
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このままじゃ いけないことを 知りつつも 進路変更 難しいもの
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暖かい 布団をかぶり 顔を出す 目と鼻だけが 朝日を浴びる
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ヒュウヒュウーと 風が戦う 音がする 季節が変わる 早春の朝
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いつの日か 心ゆくまで 喜びて 共に愛する 人とまみえん
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いいことも 悪いことさえ 経験し 朽ちて再び 生きて花咲く
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たこ焼きを 朝からずっと 焼き続け 留守番してる 子供にあげる
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人生は 悔い改めの 連続と 知りて頭を 項垂れるまま
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出る杭は 打たれることを 知ればこそ じっと黙って 言うことを聞く
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争えば 得がないこと 知ればこそ 風に柳が ふらふら揺れる
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現実は 厳しいことを 知るために この世に来たと 今では思う
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辛辣な 何気ないけど 棘のある 言葉が夢を 粉々にする
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一言の 破壊力とは 人生の 屈曲点に なることもあり
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調子よく 波に乗ってた つもりでも ただ一言で 嫌あな感じ
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あるがまま 受け入れられぬ 心情を 受け入れられぬ 堂々巡り
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足ることを 覚えられない わが定め 飢えて渇いて 悶え苦しむ
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悲しさは 望んで止まぬ 欲のせい 感謝忘れた 不徳の至り
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よくやった 移動性の 低気圧 春の矢先の 雪のお見舞い
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子供らが 広場の雪を 踏みしめて 遊ぶ姿は 私と同じ
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道路には 白雪融けて シャーベット 畑に積もる 雪を踏みつつ
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