Utakata
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すぎ乃花粉(ハナコ)
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先に起き 起こさないよう
家
(
うち
)
を出る 新たな暮らし 春、有頂天
7
花冷えに 啜る洟、鼻炎 更に花粉 疾くと移ろえ 夏の花火へ
6
透明で あなたの目には 映らない 遠目から見てる 幽霊の憂い
6
終わりが来る 奈落の底に 足が付く なら苦悩も そこそこ希望
8
鎹
(
かすがい
)
の 子どもがあっても いなくても 互い離れぬ 磁石がいいの
14
琴線を 暴力的に 引っ掻いた 君が犯人 僕が被害者
7
数十年 悲喜交々も 共にして 引き続き 今後も よろしくね
5
夜道にて 作歌に腐心し ぶつぶつと 呟き歩く 不審人物
8
世の中の 不条理を前に 筆を取り 腕まくり挑む ルネマグリット
7
頑是なき 吾子は今夜も 疳で泣き その声で醒める 完全な愛
6
ケセラセラ 儘ならぬことは 間々あれど まァまァなるたけ 笑ってたいね
8
苦痛にも 不屈の瞳 翌る日も 足下には 固結びの靴紐
8
寛容さ 持って他人に 関与すりゃ 心通うさ 人間だもの
6
霧雨の しとしと街で 待ちぼうけ この恋は湿気た マッチ棒か
4
鬱々と 沈み込む様に 俯すと 重さ受け止め 身を包む布団
6
ぶつかって 破れた友の 片想い 終わり見届け ただ肩を揉み
10
気に留まる 頁に付箋を 貼る様に 春を報せに 鳥木に止まる
11
憧れの 勇猛果敢で ありながら ユーモア欠かん 好ましい姿
9
しんとした 新都心流す 深夜の軽 浸透する風が 冷ます嫉妬心
7
ささくれた心 詩作で整える 先の自分に 「ファイト!」とのエール
9
ルーティンで 生活のリズム 韻を踏む 本読む、 歌詠む、 犬モフる
8
酩酊し ネオンは見る見る 銀河系 煌めいている 君こそがメーテル
9
藻掻くように 言葉の沼を 探り、えいと 手に取る泥を 捏ねクリエイト
6
立てる
生計
(
たつき
)
見せぬ汗水 子は知らず 家を支えて 立つ木の柱
11
ビジュだとか 美醜に囚われ 微修正 加工の効く世は 不幸か幸か
10
素直たれと 名付けし親を 前にして 素直になれず また砂を噛む
9
バネみたく 跳ね上がらんと 力溜め 控えた春は 張り切ったはるわ
8
毎日の 終わりに一首 詠んでいこう 何もない日の 小さな抵抗
13
周りの目 気にし目線で キス交わし 気遣わしげに 見送るホーム
6
アンテナに かかる小さな アイデアを 歌にするのは 愛であるかな
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