すぎ乃花粉(ハナコ)
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夕支度 お味噌ひと匙 溶きながら 三十一文字が ぐるぐる巡る
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公園に 遊ぶ坊やは トムソーヤ 手を引かれよろめく 禿頭爺とくとうや
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人熱 たまに抜け出て 一息入れ 落ち着いたらまた ピッと生きれる
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歌にする これが私に 合った型 痛かったことも 聴いてUtakata
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老いもお芋ふたりの 人生散歩 手とポテト手はぎゅうと 結ばれ一緒馬鈴薯
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赤の他人→橙→黄色→緑→青→に至って 胸先に恋慕レインボー
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誰しもが 訪う歳を意識せず 気付けば大人 どころか夫なう
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狭い寝間 子が真ん中で 親が隅 縮こませまいと 窄み、おやすみ
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かなしみの しみ落とすため 探すことば 本に齧り付く ぼくは紙魚
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凍える夜明け 連なるつらら 軒の下 つらさに漏れた 小声の波形
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弾ける泡 アイスクリームと さくらんぼ 茶会の話題は 愛すクリムト
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背伸びした 海辺ドライブ 烏帽子岩 普段はサザン 今はエドシーラン
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戦って 憂き目に遭った 回数分 優しさ増した あったかいスープ
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空いた椅子 机を挟み 相対す 会いたい姿 縋る「せをはやみ」 
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子の目方 三千グラムに 胸膨らむ 期待と乳に 膨れをるらむ
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追い追われ 想い想われ 手を取って このまま共に老い終われたら
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花びらが 焼けた肌みたく 剥がれてく 白く輝く 初夏が覗く
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空を指し 「あ、オリオン座」と 君がいう どこで覚えたの?うちのおりこうさん
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井戸の中 蛙移動せず 相変わらず 既に足るを知る 心無意識イドの中
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布団から 顔だけ出して 窓を見る まどろみの中 ふと浮かぶ顔
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平静を 装う君に 詮索はよそう 代わりにご飯 大盛り粧う
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補聴器で 互いの波長を 感じ取り 歩調を合わし 行く散歩道
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冬過ぎて 卯月につくし 土つつき 春の足取り 描く澪標みおつくし
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道端で 白いマスクが 日向ぼっこ 青いお空と そら、睨めっこ
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あしひきの 山から眺む 在りし日を 悪しき日もあり 愛しき日もあり
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