すぎ乃花粉(ハナコ)
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短歌という ゲームでもらった ハートの数 死を先延ばす 残機の数
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我に問う 気力尽きたか ネタギレか 五月蝿い 情熱よ 煮え滾れ
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澱む空 ひとり迎える 夜や悲し 孤独とはつまり 緩やかな死
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夢に見た 巴里、凱旋門、エッフェル塔 醒めれば 薄い 煎餅布団
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麗らかな 春の優しい 木漏れ日に 憂いを覚え 部屋に篭れり
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褪せぬ記憶 彼は誰時かはたれどきに黄昏れる 連理比翼の 片割れの我
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希死念慮 抱く君 放っておけるなら こんなに強く 抱きしめんよ
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不意に知る 隣の人の 人となり 連れたワンコが ヒントとなり
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夕支度 友人宅より 帰る君に 最善の膳を 給仕したく
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カラカラな 日々だから 頭を捻り 蛇口カランから流る 言葉で潤す
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うたた寝の 千切れる意識で 歌を練る 眠りの淵での チキンレース
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友達の 峠越したい ふたりして 登下校したいし 遠出もしたい
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君がため 慣れない手つきで 目玉焼き 形はいびつで 黄身硬め
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久々に 見かけた地元の 倖田來未 子を抱く身なり メイク薄くなり
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先に起き 起こさないよう うちを出る 新たな暮らし 春、有頂天
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花冷えに 啜る洟、鼻炎 更に花粉 疾くと移ろえ 夏の花火へ
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透明で あなたの目には 映らない 遠目から見てる 幽霊の憂い
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終わりが来る 奈落の底に 足が付く なら苦悩も そこそこ希望
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かすがいの 子どもがあっても いなくても 互い離れぬ 磁石がいいの
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琴線を 暴力的に 引っ掻いた 君が犯人 僕が被害者
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数十年 悲喜交々も 共にして 引き続き 今後も よろしくね
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夜道にて 作歌に腐心し ぶつぶつと 呟き歩く 不審人物
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世の中の 不条理を前に 筆を取り 腕まくり挑む ルネマグリット
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頑是なき 吾子は今夜も 疳で泣き その声で醒める 完全な愛
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ケセラセラ 儘ならぬことは 間々あれど まァまァなるたけ 笑ってたいね
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苦痛にも 不屈の瞳 翌る日も 足下には 固結びの靴紐
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寛容さ 持って他人に 関与すりゃ 心通うさ 人間だもの
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霧雨の しとしと街で 待ちぼうけ この恋は湿気た マッチ棒か
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鬱々と 沈み込む様に 俯すと 重さ受け止め 身を包む布団
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ぶつかって 破れた友の 片想い 終わり見届け ただ肩を揉み
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