Utakata
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虱などほとんど見なくなった地に「虱つぶし」という語が残る
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守るべき何かと思えるくらいには山河は恐怖ではなくなった
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畳目を砂丘のように越えてゆくかれらも旅の中にある者
2
腸内は遠く脳裏はなお遠い。私は私の中へ行けない。
5
「生まれたら負け」というのが市街地の鼬のようにひょっと出てきた
2
一生を賭けたつもりの一生にもともと価値がないこともある
6
いや別に、五回続けて一の目が出ても六回目を振るだろう
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望んだり拒んだりするまでもなく終わりは終わりのように来ていた
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飼い犬は「我が子と同じ」と言われるがその逆があまり言われぬようだ
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重力で彫像が動き出すことと命あることの意外な類似
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身体は私に飯を食わせるが、私のためなのだろうか。それとも
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従順であることを指して「素直」という嫌味のような日本語がある
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別にもう会いたくもない人間がたまたま親であると不便だ
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偏っていない場所などないのだが真ん中にいる気分のやつら
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植物の血で血を洗う争いが見えずに人に愛でられている
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着ぐるみの中で眠っているうちにゴミ捨て場まで運ばれていく
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生存が既に病気のようなもの(それを言ってはおしまいだけど)
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「見ていると辛くなるので健康になってほしい」は君の問題
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生きていくのに不可欠な病気というものもやっぱりあると思って
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世が世なら聖者の証であったかもしれない何かで痩せている人
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義務として生み出される子が減っただけいい時代だと思って歩く
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家族という観念ももう安らかに眠りについていい夕暮れだ
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まあしかし幸運だったこうやって家族を離れ生きられるのは
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道端で修行と称して立っているような仕事が消えた近代
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「生きているだけで疲れるのにさらに生きるためには働けなんて」
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みんなそれぞれに病気と思っても年金が出るのはごく一部
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翅なんて生えてもすぐに飽きるしねえ……と夢に出てきた天使が言った
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「事件」でない悲惨は記録すらされない。そういうものではあるが、記念日。
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「最賃」で検索したら0首であり、こういうとこがだめだな歌人は
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情報は儚いもので物質にそっと乗っけて運ぶしかない
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