Utakata
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干寝区礼男
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言葉の驚異、それを短歌でなすのなら、短歌を超えた、超短歌といえる
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透明でいたいと思うことがある寂しいけれど安心なので
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抱いている犬と夜風に目を細め明日は大雨降る予報です
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瞬きを皮膚がどこかも分からなくなって狂ってしまうほどして
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鮫の群れ空を横切る雨の日のヘッドライトは深海魚の目
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屋根を打つ雨垂れの音ききながらボーっと夢を考えてみる
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ただあって光と風を分け合って貪ることなく笑っていたい
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指先に半透明の球体がいるので今日はネットを見せる
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日曜の朝の鋏の音のする雨上がり後の散髪屋の前
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心臓に直でテキーラ注ぎ込む言ってみるならそれが夏です
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一言の言葉にならない過剰さと非効率さがなんだと言うのさ
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而今とは今この瞬間の最大化つまりロックの精神なのです
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なだらかな開花のような毎日に急に戻りし束の間の冬
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愛犬と鼻を蕾に近づけるまだ咲かないね首を傾げる
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もしそれが本当だったなら春の空へときえて雲と笑うさ
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やさしさでベースとギターが絡みつき微笑むような日曜の朝
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夕暮れの商店街はダンジョンできみは勇者でぼくはヒーロー
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風よ来い空から掃いて雲ひとつ無くなるほどの強い風来い
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灰になれ無限の中の感情の青い宇宙の観音菩薩
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神様に自由を願う交渉を歌に込めてサバサバ焼いた
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すこしだけゼムクリップで挟まれたファイルのようにときみと過ごした
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おなりなさい腐さる闇のみ喰いながら平和をひたすら愛する木の子に
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この鳥は冬の星座に絡みつき歌を孕んでまた灰になる
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スケキヨのように凍った湖で死にたいくらい冬が好きです
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冬移民バイト満月雪裸族銀河鉄道注射国道
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吸い込まれそうになるこの星空は夢から覚めた賠償金か
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途方もない超高濃度の感情を不燃ゴミとして大掃除した
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はがされて脱がされてゆく玉葱の浅い眠りよ知るかそんなの
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葉の落ちる度に増えゆく木漏れ日と澄みたる空を一人歩かむ
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寒空に生を求めて息切らせドッドッドッドッ虚無を走った
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チェンソーで頭カチ割り君まぜて死にたいくらい冬が好きです
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