Utakata
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鷹枕可
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歌誌帆所属。飢えた獣(短歌連作)を募集中。アクセスは
mitzho84@gmail.com
まで。自由の敵に自由を許すな。
猶、短歌は歌であると共に、一行の詩であると考えております。
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歴史喪失そののち四月朔へと雪 長靴の裡入るけがれ
5
増長すこの若者らみづからを皇帝と呼ぶすめろぎ擱きて
4
呪はるる國民たるを耐へず戰争の責任転嫁さる 死者へ
6
戰乱の臭ふ 澁谷交差点群衆も靴鳴らしかへらず
5
奇蹟のかけがへは誰がつぐなふか瞭然と蘇りなき慰霊碑の石
6
神神に主神のあらば 靑藍の仔を降しまづ人間を亡ぼす
5
父殴てる馴犬哀し。頸枷に「愛われを創れり」彫られて
5
復活祭へにがき蕗煮ていもうとはロザリオなどゆめかけざらむ
5
われ義しき國民なれば崇拝すクリスティアーノならず 墓を暴かむ
5
國民総戦犯ゆゑに絶たれたる昨年の忠魂碑はたれのはか
6
戰犯とは不肖の綽名われいくさに倚らざれども死なず
3
敗戦忌 すめらみことへゆくすゑをしめし若き柩工は死せり
5
人草絶ゑて弔鐘へ祷る慰霊碑へ霙 皇帝とは誰なるか
5
「あたしたちのイエスさまが変になっちゃったのよう」魚眼レンズ直視
7
基督をひとはもとめむさでもなほ――、無棘薔薇冠など編みて刑吏
5
わたしヒトラー。わたしロベスピエール。もしもし。ユダヤ人を――
4
シオニズム 角砂糖水へと溶けて水薔薇国家の仔羊の頸
6
「正しい教育と歴史認識のもとにわれわれパリ市民は生まれた」
6
ぼく達の歴史にわたしはいないからヤグルマギクの花言葉って ?
6
わが祖父は英靈か 虐殺ののち肩口に消ぬる緋の初霜が
6
英靈碑肩欠けて零る菊の蘂 かくごとくひと殺むるは雄
5
日灼けせる空地の壁へ病みしまま囲はる弟切草のおとうと
6
硝子戸一枚へだて漏れきこゆ工兵のこゑ 大伯父よ去ね
6
平和論者の唇うすき遅夏もくれなむ重機工場の夕
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われあやめたるもの数多千万の軍民草の骨編みて建つ塔
6
更でも属国 独立運動家はげしきののしりす生卵割れて
7
鳩殺し ダリアの花蘂のダイアルを回し呼鈴ひびかふ夜警国家へ
6
偶像 暁の車へはきたらず山鳩のこゑながながし、闇
4
アニメーション・アイコンへ公民の意志。民ゆくへ争ふ 国家 の
6
泥濘の河亙りみな殺められし。ひとつぶの石骨壺へ収め
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