Utakata
登録
Login
サイトのご案内
鷹枕可
フォロー
23
フォロワー
57
投稿数
431
歌誌帆所属。飢えた獣(短歌連作)を募集中。アクセスは
mitzho84@gmail.com
まで。自由の敵に自由を許すな。
猶、短歌は歌であると共に、一行の詩であると考えております。
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
…
次 ›
最後 »
富める日本。夢遊病にてくちずさむ約束手形に偽眞珠母 生る
12
潔く清ら を騙るは底浅く排‐同志のごと諸君捨てなむ
12
誰が櫻を善となす 焼夷弾のあぶら撥ぬ火傷痣の癒着も
10
汝戰に征かず懸崖の菊一輪取つて曰 特攻隊につづけ、と
14
額縁の祖国 祖國と違へつつ昇降口ゆ突き落とすへ列車
7
愛賊の偽造国家に祝はれて額縁のなかの平和を戰前とふ
11
浅き憂國 日本第一義の神とは偽救世の主に他ならず
12
われはわれ愛せるものを撃つわが名とは國體、國家なり
8
ナチス、叛ナチス絶滅戰争の弥果に冬曝の曠野 骨
8
戰世近づきある 旋風風とは鉤十字紋章にほかならず は
8
天皇制督父は鐡杖をもて支配せ り、なまぬるき革命の血褐の旗
11
國政――、鼠講商に穢れゆく時を緑黄色社會が謳ふ「萬歳」
8
シンジケヱトより國粋主義者を作らうよ「撃たれた総理は二度撃たる」
12
見目塞ぎ過しき 壁裡なす公私けぢめにも戰争は遣つて來、
15
箱庭にて。緻密模型は組み上がるともよくよく見れば砲臺の塔
16
諸君、叙情をしたまへアドルノも汝が無関心を悦んでゐる
7
日本、喪失さる記憶つゆ思はざる万愚節の甘藍のひしひし
12
深き呪詛 遺骨三百万を秘匿し血痕の日の丸掲ぐ防衛省は
7
浅民煽動され――、似非風流を見抜かず抜かす「柳に日章」
10
日本虚妄に祝われある時に椎名林檎の歌う第五十二州万歳
10
私性などに拘泥せる抒情歌人 アウシュビッツを見せて遣りたき
11
草壁へ倒れし幼時時計支ふアトラスの諸肩 赦免非ず
10
死を思はず歌を創れるものから授かりぬ「ちゃちな射干」
9
人間 戰火なす群國家軋み――、西暦以降の時計指繰る竜頭の死
8
浅き平和されど續ける戰争の昏き眦睨めることなきか、汝は
9
ナツィストの肋骨より納まりぬ軍卒の襤褸なせるは憐れ
9
日本國民 汝、深き疫病なり党争と黑血の蟠る日の旗を振り
8
鐡条網傷めて架臺運びゆく銃創の少年達へ兆す憎惡 止れ
11
自由 鋼鐡天井ゆ開放されし青空へかなしみの謳歌ひびけり
12
ガザの子・イスラエルの子ともに汚さざる手に平和を祈る日を望む
23
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
…
次 ›
最後 »