Utakata
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鷹枕可
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歌誌帆所属。飢えた獣(短歌連作)を募集中。アクセスは
mitzho84@gmail.com
まで。自由の敵に自由を許すな。
猶、短歌は歌であると共に、一行の詩であると考えております。
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うまくいかざるもの 不具の恋 レスラーの羽固め 水菖蒲
3
集団的自衛権の発露とし不登校児にいちりんの菊
2
仰天にそはゐまさずさばいづくにぞ一過性脳虚血しらじらと
1
されかうべ置かれある書机に扁桃花つかのまを花やぎてにくしみ
1
寺町をこゆれば墓場曼珠沙華ほのほのごとくしたたりやまず
3
超写実的に熔融せる缶のキャンベルスープ罐の天使絵
2
「キューピーは天使になれない
高速道路
(
こうそく
)
に微温みたいにひろがる空は」
3
国境を越ゆる医師団主のごとく死ぬなたかだかコロナごときに
2
蕎麦の花むらさきにしてあはかりぬ青年の頬てらす逆光
7
蕎麦屋にて切る十字かは伊達巻を食すジーザスすがれ
2
フランシスコ・デ・ゴヤのたじろぎ憂愁公爵、夫人応接間
4
ずれてゐる禿頭の侭波止場へと仕掛けるものは爆弾とする
4
われならず火事の青年音立ててピアノへむかひ指を揃へり
1
ドレスコードを守れ。紀伊国屋書店にて白昼刃物ふるふをとこは
2
空気人間達の晩餐空気飾り立てて箱の外へいづることなき
2
よくなれど小麦は小麦熟れつつも一デナリよりたかくはならず
2
戦争になるらし錨しづめるかのごと異人しづめて日本国民
1
あしびきのヤマハピアノまへ調律われときみとをおなじくもせず
1
群衆押黙りて支那人の喬氏の名札へ唾を吐きたり
2
しづやかに基地となりゆく嶋ならむ神功皇后にはたづみつつ
1
凪のごと自警たちはやつてきて 教練通りひとをあやむる
1
居ないのと同じ だからなにって追い出してひとりもホームレスがいないきれいな街
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きみ達へ国はひらかれていないからウィダーウィンゼリーのような歌をつくろう
1
アンガジュとかいつの時代のはなしなの ぜんせかいよりきえたきみたちの
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カエル君世界を救う とうめいなぼくたちには今しかみえない
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穂村弘と従順な羊たち なにも考えなかったのは明日には戦争へ行くために
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みせてあげよう きみたちがなかったものとした呪いが世界を破壊し尽くすところを
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こころには名残さへなき浦上天主堂に且つて割鐘落ちぬ 時は過ぎ遣れども
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事実のみを遺せ賛美翼賛のはたて 正当防衛は軍靴を揃へて
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みさげ果て思うは自己愛と我執に塗れたるわれ、われらが闇
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